ロビンフッドがレイヤー2ブロックチェーンを発表
仮想通貨市場でのシェア拡大を目指す人気証券プラットフォームロビンフッド(Robinhood)は、L2(レイヤー2)ブロックチェーンの開発を発表し、仮想通貨関連サービスの提供拡大の一環として、一連の製品とサービスを発表した。
Let’s tokenize.
Starting today, European investors get exposure to U.S. stocks and ETFs, powered by our new blockchain-based tokenization technology.#RobinhoodPresents https://t.co/g2tVe86dUu pic.twitter.com/2KD1uVRoUz
— Robinhood (@RobinhoodApp) June 30, 2025
トークン化しましょう。本日より、当社の新しいブロックチェーンベースのトークン化技術を活用し、欧州の投資家の皆様は米国株とETFへの投資が可能になります。
今回の発表は、2025年6月30日(月曜日)、Arbitrum(アービトラム)との提携の憶測が広がる中で、Arbitrumトークンが急騰した日に行われた。実際、同社はニュースリリースの中で、Arbitrum上にL2ブロックチェーンを構築していることを明らかにしている。
この新しいL2ブロックチェーンは、RWA(現実世界の資産)のトークン化を促進する。L2は、ロビンフッドが自社の取引アプリをデジタル資産ハブへと転換する中で、現在提供開始されている数多くのサービスとソリューションの一つに過ぎず、ヴラド・テネフ(Vlad Tenev)会長兼CEO(最高経営責任者)は次のように述べている。
当社の最新サービスは、仮想通貨が世界の金融システムのバックボーンとなるための基盤を築くものです。
仮想通貨のみからオールインワンアプリへ拡張
アービトラムを基盤とするブロックチェーンに加え、同社はEU(欧州連合)のユーザー向けに、米国株とETF(上場投資信託)の提供を開始した。
5月初旬に米国株のトークン化計画を発表した同社は、EUおよび欧州経済地域(EEA)加盟30カ国で4億人以上をターゲットとしており、トークン化された株式により、同社の欧州向けアプリは仮想通貨のみを扱うものからオールインワンアプリへと拡張される。同社RWAへの取り組みは加速しており、トークン化に特化したL2ブロックチェーンを発表し、EUユーザー向けに株式トークン取引を導入。Arbitrum上に構築された新L2ネットワークにより、200種類以上の米国株とETFトークンの発行が可能になり、欧州の投資家が米国資産にアクセスできるようになると、同社は発表した。
また、同社はEUで無期限先物取引を開始すると発表。これにより、対象となるトレーダーは最大3倍のレバレッジでデリバティブ取引をができ、これらの取引は、同社が最近2億ドル(約286億円)で買収した仮想通貨取引所ビットスタンプ(Bitstamp)を介して行われる。
同社はまた、米国における賢明なトークン化法制の推進にも取り組んでおり、SEC(米国証券取引委員会)にRWA(リアルワールドアセットエクスチェンジ)の国家的な枠組み構築のための提案を提出。同社の提案には、オンチェーン決済を伴うオフチェーン取引向けに設計されたプラットフォーム「リアルワールドアセットエクスチェンジ(RWA)」の立ち上げ計画が含まれている。