パラタクシス(Parataxis)がバイオテクノロジー企業を買収=韓国初のビットコイン・トレジャリー会社を設立

パラタクシス・ホールディングスがビットコイン・トレジャリー戦略を導入へ

パラタクシス・ホールディングス(Parataxis Holdings、※以下、パラタクシスと表記)は、ブリッジ・バイオセラピューティクス(Bridge Biotherapeutics)の株式過半数を取得し、同社と共同でビットコイン(Bitcoin/BTC)トレジャリー(※米国国債、米国財務省証券)を設立する計画を発表した。

パラタクシスは、韓国の公開市場にビットコイン・ネイティブのトレジャリー・プラットフォームを構築する計画を発表。同社は、ブリッジ・バイオセラピューティクスに250億韓国ウォン(約26.7億円)を投資することですでにこの買収について正式契約を締結。バイオテクノロジー企業ブリッジ・バイオの株式過半数を取得し、同社が主力仮想通貨を準備資産として保有、ビットコイン・トレジャリーの準備金を積み立てる計画だ。

パラタクシスはブリッジ・バイオセラピューティクスの経営権を取得し、社名をパラタクシス・コリア(Parataxis Korea)に変更。機関投資家によるビットコインへのエクスポージャーのためのトレジャリービークルとして再利用される。一方、同社はKOSDAQ市場への上場は維持される。なお、この取引は、株主の承認を含む、慣例的な完了条件を満たす必要があるとのことだ。

ストラテジーやメタプラネットに触発される

パラタクシスのパートナーであるアンドリュー・キム(Andrew Kim)氏は、今回の動きについて、米国のストラテジーや日本のメタプラネットといった企業におけるビットコイン・トレジャリー戦略への関心の高まりに触発されたことを明らかにしている。

同氏は、ビットコイン普及の進展で、韓国が重要な市場であると考えており、健全なコーポレートガバナンスと規律ある資本管理を重視しながら、機関投資家によるビットコインへのエクスポージャーへのアクセスを支援していく意向を表明した。また、今回の発表に際してパラタクシスのエドワード・チン(Edward Chin)CEO(最高経営責任者)は次のように述べている。

機関投資家レベルのプラットフォームを基盤とする韓国初のビットコイン・トレジャリー会社を設立できることを大変嬉しく思います。世界的な舞台におけるビットコインの戦略的な性質と供給量の限界を踏まえ、パラタクシス・コリアのような企業を立ち上げ、成長させ、BTCを保有することは、長期的には株主と国家にとって利益となると考えています。

なお、現在、韓国ではビットコインETF(上場投資信託)および機関投資家による仮想通貨投資は禁止されている。

 

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