セムラー・サイエンティフィックが世界第2位のビットコイン保有量を目指す
米・ヘルスケアテクノロジー企業のセムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)、2025年末までに1万ビットコイン(Bitcoin/BTC)、2027年までにビットコイン(Bitcoin/BTC)保有量を10万5000BTCに増やす事得を目標に掲げている事を発表した。
$SMLR appoints Joe Burnett @IIICapital as Director of Bitcoin Strategy. Announces three-year plan to own 105,000 #Bitcoins by Year-End 2027. So fired up to have Joe on board to help with this exciting new chapter in Semler's $BTC mission. 🚀
— Eric Semler (@SemlerEric) June 19, 2025
SMLRがジョー・バーネットを任命。IIIキャピタルビットコイン戦略ディレクターに就任。2027年末までに105,000ビットコインを保有するという3か年計画を発表。セムラーのBTCミッションにおけるこのエキサイティングな新章にジョーが加わってくれることを大変嬉しく思っています。
セムラー・サイエンティフィックは、1年以上前からビットコインの取得を開始しており、現在も主要保有者の1社であり続けており、2025年初めには、5億ドル(約727億円)相当の株式公開によりビットコインの取得を大幅に加速させている。同社は、2027年までに10万5000BTCを取得し、2025年までに1万BTCに到達することを目標としている事を2025年6月19日(木曜日)に発表。
また、この分野における長期的な成長目標の実現を支援するため、同社はジョー・バーネット(Joe Burnett)氏をビットコイン戦略ディレクターに任命。同氏は、ビットコイン金融サービスプロバイダーのUnchained社とビットコインマイニング企業のBlockware Solutions社で培った豊富な経験を有する人物だ。同氏には、伝統的な金融と仮想通貨業界の専門知識を融合させた強力なリーダーシップを発揮する事が期待されている。
なお、現在のビットコイン価格では、10万5000BTCの取得には約110億ドル(約1.6兆円)かかることから、迅速かつ戦略的な取得策が必要となる。
10万5,000BTCへ拡大までのロードマップを発表
同社は今回明らかにした目標達成にあたり、株式、負債による資金調達、そして営業キャッシュフローを活用することを目指している。
今後3年以内に10万5,000BTCへと拡大するという明確なロードマップを発表したうえで、今計画には段階的なマイルストーンが含まれている。2024年末までに1万BTC、2026年までに4万2,000BTCの確保を目指しており、同社はこれらの買収資金として、株式発行、負債による資金調達、営業キャッシュフローを組み合わせて活用する予定で、多角的な資本アプローチを強調。この戦略により、同社はビットコインへのエクスポージャーが大きい上場企業のトップ企業の一つとなり、現在保有量では13位にランクされている。
セムラーのビットコイン戦略における市場リスク
同社の強気な見通しにもかかわらず、一部アナリストは慎重な姿勢を促している。
VanEckの仮想通貨リサーチャーであるマシュー・シーゲル(Matthew Sigel)氏は、ビットコインに多額投資をしている上場企業は、株価の動向を注意深く監視すべきだと指摘。企業株価が純資産価値付近まで下落した場合、ビットコイン購入資金のために追加株式を発行すると株主価値が希薄化し、戦略のメリットが損なわれる可能性があると警告している。
同社の積極的なビットコイン取得計画は、上場企業が財務戦略にビットコインをますます統合しているという、業界トレンドと一致。この動きは、2027年までに21万BTCを取得する意向を発表した日本のメタプラネットのような企業に象徴されており、こうした取り組みは、ビットコインが価値の保存手段およびマクロ経済の不確実性に対するヘッジ手段としての役割に対する機関投資家の信頼の高まりを反映している。