ドナルド・トランプ氏は米国内でのビットコインマイニングを希望

トランプ氏はビットコインマイニングに力を注ぐ

共和党の大統領候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、米国内でのビットコイン(Bitcoin/BTC)マイニングを希望し、そのような動きは米国がエネルギー優位国になるのに役立つだろうと述べている事がわかった。

トランプ氏は、ビットコインマイニング業者数社との会合で、ビットコインマイニングはCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)に対する“最後の防衛線”になる可能性があると述べている。

仮想通貨業界は、大手仮想通貨企業の大規模な倒産により数十億ドルの損失が出たため、規制当局の監視を受け続けており、米国の政治家を惹きつけようと一層の努力をしている。倒産によって横行する詐欺や不正行為も明らかになった背景から、同氏は仮想通貨に力を注いでいる。ナスダック上場のビットコインマイニング会社 CleanSpark Inc.(クリーンスパーク)やRiot Platforms(ライオット・プラットフォームズ)の幹部を含むビットコインマイニング業者との最近の会合で、同氏は、残っているビットコインはすべて米国でマイニングされることを望んでいると主張。それが米国がエネルギー優位になるのに役立つと語ったほか、公式SNSのTruth(トゥルース)への投稿で、次のように述べている。

ビットコインマイニングはCBDCに対する最後の防衛線になるかもしれない。バイデン氏のビットコインに対する嫌悪は、中国、ロシア、過激な共産主義左派にしか役立たない。残っているビットコインはすべて米国製にしてほしい!!! そうすれば、エネルギー優位になるのに役立つだろう。


新たなマイニングホットスポット

トランプ氏は、米国企業が地元の資源を使ってビットコインマイニングを拡大することを望んでいる。

マイニングホットスポットには、エルサルバドル、中国、中央アジア、ドイツといった複数の国が含まれる。トランプ氏は、大統領になったらビットコインマイニングを支援すると約束している。なお、同氏は米国大統領候補として初めて仮想通貨での寄付を受け取った人物でもある。

CBDCに対する最後の防衛

この法案により、バイデン政権の非選挙官僚が米国の生活様式を破壊する恐れのある中央銀行デジタル通貨を使用することを阻止する

トランプ氏はCBDCに懐疑的だが、複数の国でCBDCを積極的に検討されており、CBDCはさまざまな開発段階にある。10月、ECB(欧州中央銀行)理事会は、同銀行クリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)総裁がユーロ圏CBDCは完全に匿名にはならないと述べた後、プライバシーの懸念にもかかわらずデジタルユーロプロジェクトを進めていると発表し、次のように語っている。

われわれはプライバシー保護に取り組んでいるが、デジタルマネーはブロックチェーン上に痕跡を残すため、紙幣のように完全に匿名にはならないだろう。