ソラナ(Solana)ベースのDePINプロジェクトのCEOがトークンローンチ前に退任

ソラナ(Solana)ベースのDePINプロジェクトCEOが退任

ソラナ(Solana)ベースのDePINプロトコルio.netのアフマド・シャディッド(Ahmad Shadid)CEO(最高経営責任者)が2024年6月9日(日曜日)、CEOを退任した事が明らかになった。

日本語訳:
IO国民の皆様、私は本日、即時にio.netのCEOを退任します。
io.net世界で最も急速に成長している分散型AI(人工知能)企業の1つに成長しました。慎重に検討した結果、コミュニティとプロジェクトにとって、CEOの職をio.netの Tory Greenに引き継ぐことが最善であると判断しました。
私の過去…

この決定はio.netのトークンIOローンチの2日前にくだされており、その結果、仮想通貨コミュニティはこの決定と前CEOの過去に懐疑的だった事も明らかになった。IOトークンのローンチ2日前、同氏はio.netのCEOを「即時退任」すると発表。同プロトコルは、DePIN(分散型物理インフラストラクチャーネットワーク)で、「機械学習アプリケーションに無制限のコンピューティングパワーを提供する」ように設計されている。同氏によると、今決定は慎重に検討した結果であり、コミュニティとプロジェクトにとって最善の利益とのこと。さらに同氏は「IO Nation」に感謝の意を表すため、割り当てられたIOトークン100万をio.netのGPU財団に寄付し、エコシステムの拡大に役立てると述べている。

公認には、プロジェクトの元 COO(最高執行責任者)兼共同創設者であるトリー・グリーン(Tory Green)氏が就任。グリーン氏は、プロジェクトが「最大の AI コンピューティング ネットワークとなり、AI を世界にもたらす」という目標の達成に向けて引き続き取り組むことをユーザーに保証ししたうえで、次のように語っている。

AIコンピューティングの支出は2024年に1,000億ドル(約15.7兆円)規模に達する見込みですが、既存のリソースへのアクセスには依然として大きな構造的ギャップが残っています。io.netのビジョンは、今後10年間のAI製品が、誰もがアクセスできるオープンで許可のないプラットフォーム上に構築される世界です。GPUのインターネットの構築を継続できることに興奮しています。


仮想通貨コミュニティはIo.netの将来に不安感

シャディッド氏は、自身の決断は彼に対する告発とは無関係であると主張し、同プロジェクトが混乱なく運営されることを望んでいたと説明し、前進し、成長と成功に集中できるようにするためにCEOを辞任することを強調したいと述べている。

とはいえ、コミュニティはこのニュースに対して複雑な感情を抱いており、一部ユーザーは、辞任がio.netの将来にとって最善のステップであると同意しているが、他のユーザーはタイミングに疑問を感じている。コミュニティメンバー数名は懐疑的な見方を示し、ローンチ後の売却は可能だと主張。シャディッド氏はこの懸念に対処し、4年間のロックアップ+権利確定があると説明。また、投資家、アドバイザー、チームメンバーは、2025年6月まで毎月の権利確定トークンを受け取れないため、コミュニティを売却することはできないと詳述した。

しかし、io.netの共同創設者は他の主張には触れていない。一部のユーザーは、シャディッド氏の過去の詐欺疑惑を持ち出し、投資家にプロジェクトから遠ざかるよう促している。Xユーザーの1人は、シャディッド氏はアラビアの仮想通貨コミュニティでは有名な詐欺師であり、2018年から連続詐欺師であると非難。このユーザーは、シャディッド氏が実行したとされる詐欺行為をまとめたソーシャルメディアの投稿や動画をいくつか引用した。

このように、混乱している状況ではあるものの、多くの人がローンチ後の状況がどのように展開するかを見守り、期待している。なお、Io.netのIOトークンは、6月11日(火曜日)、バイナンス(Binance)のLaunchpoolで発売される予定で、発表によると、発売時に9,500万IOトークンがリリースされ、IO/ビットコイン(Bitcoin/BTC)、IO/バイナンスコイン(BinanceCoin/BNB)、IO/ファーストデジタルUSD(First Digital USD/FDUSD)、およびIO/トルコリラ(TRY)の取引ペアでUTC正午(※日本時間同日21時)に取引が開始されるとのことだ。

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