BitPayとVerifoneが提携で仮想通貨での支払いを開始
決済ソリューションプロバイダーのVerifone(ベリフォン)は、ビットコイン決済サービスプロバイダーのBitPayと提携することで、仮想通貨支払い機能の提供を計画していることを発表した。
Verifoneは米国の店舗およびeコマースクラウドサービスで仮想通貨支払いを提供するため、BitPayのブロックチェーンテクノロジーを利用するとのこと。同社は、フロリダで最も使用されている法定通貨決済会社の1つであり、法定通貨から仮想通貨への変換を可能にすることで、多くのユーザーが仮想通貨決済を利用するきっかけになると考えられている。同機能は2021年の第4四半期に導入される予定であり、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)、ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BTC)、ライトコイン(Litecoin/LTC)、テザー(Tether/USDT)、バイナンスUSD(Binance USD/BUSD)、ジェミニドル(emini Dollar/GUSD)などのステーブルコインで支払いを受け付ける予定とのこと。Verifoneのアドバンストペイメントメソッドの責任者であるジェレミー・ベロストック(Jeremy Belostock)氏は次のように語っている。
今年、Verifoneのユーザーの間で仮想通貨の支払いに対する需要が爆発的に高まりました。BitPayと提携することで、ユーザーの利便性を犠牲にせず、仮想通貨を扱うときに加盟店が直面する可能性のある課題を解決できます。
クレジットカード並みの使いやすさを追求
Verifoneから直接仮想通貨の支払いを受け入れるマーチャントは、BitPayアカウントを保有する必要がなく、事前に承認された仮想通貨ウォレットを使用してトランザクションを処理できる。
BitPayが支払いを処理すると、資金はVerifoneを介して法定通貨で販売者の銀行口座に決済されるため、販売者にとって仮想通貨を法定通貨に交換するなどの面倒な作業が一切ない。そのため、Verifoneで仮想通貨支払いを利用するユーザーは、いつも通りクレジットカードで支払いを行い、マーチャントは他のクレジットカード購入と同じように法定通貨を受け取れる仕組みとなっている。BitPayのスティーブン・ペア(Stephen Pair)共同創設者兼CEO(最高経営責任者)は、次のようにコメントした。
Verifoneの顧客には、成長する仮想通貨市場への参入を目指している世界最大かつ最も有名なブランドの多くが含まれています。このパートナーシップにより、これらの企業は仮想通貨の支払いを簡単かつ安全に受け入れられ、仮想通貨決済の需要の高まりから利益を得られます。
なお、現段階で拡張機能は無効になっているものの、BitPayとVerifoneは2021年12月にリリースする予定とのこと。