ビットコイン4度目の半減期はマイニングパワー集中化につながる可能性をビットフィネックスは指摘

ビットコイン半減期がマイニングパワーの集中化を招くか

ビットフィネックス(Bitfinex)は、迫るビットコイン(Bitcoin/BTC)半減期に対する懸念の中で、マイニング能力の集中化の可能性について警告している事が分かった。

同社の最新レポートによると、後31日後、4月20日頃に予定されているビットコイン4度目の半減期は、小規模マイナーへの経済的圧力が高まる可能性があり、市場からの撤退を余儀なくされる可能性があるという。さらに、残りのマイニング事業には上場マイナーのみがアクセスできるようになる可能性があるという。今後の半減期イベントにより、小規模マイナーが市場から完全撤退を余儀なくされ、この分野は上場マイニング会社が独占することになる可能性があるという。このようなマイニングパワーの集中は「ビットコインの理念に反している」と同社は次のように警告している。

集中化のリスクは、取引の検閲の可能性や、組織的な攻撃や規制の圧力に対する脆弱性の増大を意味する可能性があります。


半減期がプラスの結果をもたらすとの予測も

しかし、ビットフィネックスは、供給不足を悪化させる新規コイン生成ペースの低下を理由に、半減期がビットコインの価格にプラスの結果をもたらす可能性があるとも主張しており、次のように述べている。

ビットコインの価格が十分に上昇すれば、ブロック報酬の減少を相殺し、マイニングの収益性を維持、さらには増加させる可能性があります。この価格上昇は、継続的な投資と採掘活動への参加を促進するために非常に重要です。

ただし、4度目の半減期がこれまでに見られたパターンに従うかどうかについては不確実性が漂っている。例えば…、仮想通貨取引所のコインベース(Coinbase)は、最新調査報告書の中で、今回はすべてが異なる可能性があり、市場力学の変化がBTCの新たな需要アンカーを確立したビットコインETF(上場投資信託)に注目することに起因していると主張し、次のように語っている。

現在の価格変動は長期的な強気相場の始まりにすぎず、需要と供給のバランスを整えるにはさらなる価格上昇が必要になると我々は考えている。

CoinMarketCapの最新データによると、ビットコインは3月20日(水曜日)11時半時点で、1BTC=950万円(62,900ドル)前後で推移しており、前日同時刻比-4.6%、1週間で-13%となっている。