米国5つの規制当局がロシアのメタバース型カジノに排除命令
米国・テキサス州、ウィスコンシン州、ケンタッキー州、ニュージャージー州、アラバマ州の5つの州が、ロシアのメタバース型ギャンブルプラットフォームに排除命令を発行したことが明らかになった。
BREAKING: Five states order metaverse casino with alleged ties to Russia to halt sale of NFTs. Texas State Securities Board says casino’s pledge to donate portion of NFT profits to victims in Ukraine is false. My latest w/@TortorelliPaige + @scottzamost https://t.co/J4P69xUPaX
— Eamon Javers (@EamonJavers) May 11, 2022
速報:5つの州が、ロシアとの関係があるとされるメタバースカジノにNFTの販売を停止するよう命じました。テキサス州証券委員会は、NFTの利益の一部をウクライナの犠牲者に寄付するというカジノの公約は誤りであると述べています。
アラバマ州証券委員会、ケンタッキー州金融機関局、ニュージャージー州証券局、テキサス州証券局、ウィスコンシン州金融機関局は、ロシアのメタバース型ギャンブルプラットフォームである、Flamingo Casino Clubに対して停止命令を出したとのことだ。各規制機関は、同クラブが、メタバースにおけるカジノの所有権と結びつけ、それによってトークン保有者に利益の一部を与えるかのような虚偽を行い、NFT(非代替性トークン)を勧誘したと主張している。さらに同クラブが、1946年にその名を馳せたフラミンゴ・ラスベガス・ホテル&カジノとの提携に関して、複数の虚偽または誤解を招く発言をしていたこと、およびウクライナの戦争活動に資金を寄付したとの虚偽の記述を行ったと指摘している。
虚像報告により重要情報を隠蔽か
規制当局によると、Flamingo Casino Clubは4月12日(火曜日)にNFTの鋳造を開始しており、公開時のサイトにはフラミンゴ・ラスベガス・ホテル&カジノを示すアートワークが表示され、同カジノのための土地を取得中であるとの記載を行なっており、5州の規制当局者は次のように語っている。
Flamingo Casino Clubは、ロシアとの関係を隠しているだけでなく、偽の事務所の住所を使用し、使用されていない電話番号を提供し、実際の物理的な場所を隠し、その主体に関する重要な情報を隠していると推測されています。
今回の命令により同クラブは、意図的にその資産、負債、収益およびその操作とメタバースカジノの開発と管理に係る財務情報、物理的な住所、電話番号、主要なプリンシパルの識別情報などを開示することが求められる。また、31日以内に規制当局のコンプライアンスに従わなければならず、従わなかった場合、州が告発することでプロジェクトのチームは最高で10年の懲役に直面する可能性があるとのこと。しかしながら現段階では、同クラブの関係者は誰も、州の規制当局の命令に関して公式に反応していない。
一方で、CNBCは最近、同クラブがNFTの販売で得た資金の使用には、ウクライナの戦争被害者に寄付することが含まれていると報じたが、テキサス州証券局の執行役員ジョー・ロタンダ(Joe Rotunda)氏はこの主張は誤りであると述べている。