シンガポール金融管理局、グローバルCBDCチャレンジを開始

シンガポール金融当局がグローバルCBDCチャレンジを開始

MASは、IMF(国際通貨基金)やその他の組織と提携して、小売CBDCソリューションのグローバルチャレンジを開始した事が分かった。

MAS(Monetary Authority of Singapore=シンガポール金融管理局)は6月28日(月曜日)、国際通貨基金、世界銀行、アジア開発銀行、その他の組織とパートナーシップを結び、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の小売ソリューションに国際的な課題を導入したことを発表した。

公式発表によると、最近発表されたグローバルCBDCチャレンジの主な焦点に、「決済の革新をサポートすること」を掲げており、グローバルな金融テクノロジー企業やその他のソリューションプロバイダーに革新的なソリューションの提出を奨励している。MASは、CBDC関連機器やCBDCの流通、CBDCインフラストラクチャーを含む3つの主要分野における12の主要問題ステートメントを強調。革新的な小売CBDCソリューションが効率的な支払いと金融包摂をサポートすると述べている。

CBDCソリューショングローバルチャレンジの詳細

グローバルCBDCチャレンジは、Amazon Web ServicesMastercardをはじめ、Partior、R3、open-source software foundations、Hyperledger、Mojaloop Foundationによってサポートされ、API Exchange(APIX)とTribeAcceleratorによって管理されるとのこと。最終的に最大15人のファイナリストが選ばれる。さらに、業界専門家から指導を受け、デジタル通貨ソリューションのラピッドプロトタイピングのためにAPIXデジタル通貨サンドボックスにアクセスできるようになるとのこと。さらに、Sandboxは、APIXの勘定系API、Mojaloop Foundationの支払いAPI、Mastercard、Partior、R3のデジタル通貨API、およびAPIXマーケットプレイスを介して提供される100を超えるAPIを含む包括的なテストおよび開発プラットフォームを提供していく計画とのこと。

当局は、選ばれたファイナリストが彼らの解決策を国際的な聴衆に売り込むことができるだろうと付け加えており、選ばれた3人までの勝者は、50,000シンガポールドル(約410万円)の賞金を受け取るとのこと。

世界中の複数国と規制当局は、CBDCの可能性を現在急ピッチで模索中だ。NEXTMONEYの特集記事「中央銀行が近い将来ビットコインを保有する可能性は「非常に低い」:ECBラガルド総裁」で触れたように、2020年11月、ECB(欧州中央銀行)のクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)総裁は声明の中で、ECBは今後2~4年以内にデジタルユーロを開始すると述べている。MASの最高フィンテック責任者である(Sopnendu Mohanty)氏は次のように語っている。

世界中の中央銀行はデジタル通貨の発行を積極的に模索しており、幅広い政策と技術の課題に直面しています。

中央銀行が近い将来ビットコインを保有する可能性は「非常に低い」:ECBラガルド総裁

2021.02.11

ABOUTこの記事をかいた人

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。