イランで仮想通貨マイニング禁止の中で30社にライセンス付与
中国による仮想通貨マイニング禁止の流れへ方針転換している現在、史上に大きな影響を与えているが、イランも同様に仮想通貨マイニング業に対して規制を実施。イランの非政府系メディアFinancial Tribuneによると、イラン産業鉱山貿易省(Iranian Ministry of Industry)は、イラン国内での事業を継続するために30の仮想通貨マイニング企業に対しライセンスを配布した事が分かった
新たに発布されたライセンスは、同国が仮想通貨マイニング活動を一時的に禁止した際に配布されており、これらの規制対象企業は現在、継続的な全面禁止を免除されており、デジタル通貨のマイニングを継続できるとのこと。さらに、報告書は、ライセンスのうち6つがイラン北部のセムナーン(Semnān)州で事業を行う企業に発行されており、イラン北部のアルボルツ(Alburz)を拠点とする4企業がライセンスを受け取っている。また、他の3つの州、マザンダラーン(Māzandarān)、東アザルバイジャン、ザンジャーンに拠点を置く仮想通貨マイニング企業についても、それぞれ4つのライセンスを取得している。
イランの仮想通貨マイニング規制の試み
イランでの安価な補助金付き電力利用の可能性は、過去数年間、仮想通貨マイニング活動を実施する複数企業を生み出している。
増えるマイニング企業に対して政府は業界に注目し、仮想通貨マイニングに商用電気料金を課している。イランは仮想通貨マイニングを完全に禁止するのではなく、規制アプローチを維持。同メディアの報道によると、この国は2020年にカオス通貨マイニング労働者に対し、1,000を超えるライセンスを発行している。
2020年5月、イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は、暑い夏の時期にマイニング業界が国の電力網に負荷をかけたため、国のすべての仮想通貨マイニング活動を一時的に禁止することを発表。NEXTMONEYの特集記事「イラン、1,000を超える違法マイニング施設を閉鎖」および「イラン、18カ月間で1,600カ所以上の違法マイニングファームを閉鎖」などでも報じたが、この禁止令は同年9月22日まで実施されている。
一方、マイニングが盛んな中国では最近、仮想通貨に対する厳しい姿勢を拡大させており、中国内での仮想通貨マイニングを禁止し始め、「中国のマイニング取り締まり後、ビットコインのハッシュレートが一晩で17%低下」で報じたように、この動きが急激な急降下でビットコインマイニングハッシュレートの増加を後押した事が分かっている。tだし、6月29日付の特集記事「ビットコインのハッシュレートは中国による仮想通貨マイニング取り締まりから回復」で報じたように、現在回復傾向にある。
なお、イランが最近特定の仮想通貨マイニング企業に対するマイニング禁止規制免除を実施したことは、イランでの仮想通貨マイニング活動を促進することへの政府による関心を示している。