コインベースの停止でビットコイン時価総額1,000億ドルが消失

コインベースの停止が仮想通貨市場に衝撃を与える

ビットコイン(Bitcoin/BTC)価格が上昇しつづけ、現在1BTC=920万円(61,000ドル)を超え、2月29日15時の949万円(64,000ドル、※CoinMaaarketCap調べ)まで上昇する中、コインベース(Coinbase)の停止により、ビットコインの時価総額はなんと1,000億ドル(約15兆円)も消失した事が分かった。

問題は解決されたものの、コインベースの停止により、今日の仮想通貨市場に大きなボラティリティがもたらされたものの、ビットコインは突然の下落後に反発し、6万2,000ドルの水準を維持した。

@The Kobeissi Letter氏によるXへの投稿によると、東部時間2月28日午後12時15分から午後12時30分(日本時間:29日2時15分から2時30分)、ビットコイン価格は6万4,000ドルから5万9,000ドルに急落し、9%近くの変動を記録。この反動は、ユーザーがアカウントの残高が0ドルになっていることに気づき、コインベースがダウンしたことが原因の可能性がある。

この混乱は、ビットコインが最高値更新まであと10%となった際に発生しており、仮想通貨コミュニティに広がる衝撃をさらに強めた。さらに、コインベースの停止により、多くの憎しみのコメントが仮想通貨取引所に向けられた。

ブライアン・アームストロングCEOは問題解決と語る

コインベースのブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)CEO(最高経営責任者)は、最近の仮想通貨市場への前例のない流入が今回の機能停止の原因であると述べている。

同CEOはXへの投稿で、「アプリは現在回復しつつある」と述べ、チームは10倍の取引量の急増に備える準備ができていたが、ビットコインの高騰とアプリのクラッシュにより現実は予想を上回ったと強調。ウェブサイトとアプリのメンテナンスにおいてコスト要因が大きな役割を果たしていると強調したうえで同CEOは次のように述べている。

サービスを過剰にプロビジョニングし続けるのはコストがかかるが、自動スケーリングソリューションに取り組み続け、残っているボトルネックを解消する必要がある。

なお、同CEOはコインベースがダウンした際のユーザーの忍耐力に感謝し、「我慢してくれてありがとう」と述べている。一方でユーザーは、アプリのメンテナンスの貧弱さに注目し、適切な措置を講じなかったとして同CEOを非難。ユーザーらは、スポット取引やデリバティブ取引などの同様サービスを提供する他の仮想通貨取引所では障害が発生しなかったことを強調し、コインベースの非効率性を指摘している。

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