UAEアラブ首長国連邦政府がメタバース規制に焦点を当てた白書を発表

UAEがメタバース規制に焦点を当てた白書を発表

UAEアラブ首長国連邦政府は、メタバースの可能性だけでなく「国際社会が備えを強化する必要がある」分野も強調する白書を発表した事が分かった。

アラブ首長国連邦政府は、「Responsible Metaverse Self-Governance Framework(日本語訳:責任あるメタバース自治フレームワーク)」と呼ばれる白書を発表 。同国の人工知能・デジタル経済担当大臣オマル・スルタン・アル・オラマ(Omar Sultan Al Olama)氏が発表した声明によると、この文書は主に世界的に受け入れられた動作標準の重要性を強調している。

同大臣は、仮想通貨取引所OKXと共同で作成されたこの白書は、メタバースの可能性だけでなく、「国際社会が備えを強化しなければならない」分野も強調しており、論文で強調したように、さらなる対話が必要な分野がまだいくつかあると警告している。

国際協力の必要性を訴えるUAE

35ページにわたる同白書の中で著者らは、自主規制の重要性を主張し、なぜ国際協力が必要なのかを改めて強調したうえで、次のように結論づけている。

国際協力を通じて共通の最低限の自主規制原則を確立することは、この課題に対抗するための可能なアプローチの1つです。効果的かつ公平で、メタバースユーザーの安全とセキュリティを促進する自主規制措置を導入するために協力することで、国際社会、つまり、政府、業界、市民社会は、メタバースユーザーの責任ある持続可能な成長のための世界的な枠組みの確立を支援することができます。

なお、著者らは、これが行われると、市場が受容性と正当性の問題に対処するのに役立つと付け加えた。

一方、アラブ首長国連邦省は報道声明の中で、依然として「大きなギャップ」が存在していることを認めており、その原因として、この新興エコシステム内で運営するための統一規制や世界的な行動規範の欠如にあると指摘している。