オーストラリア準備銀行がCBDCパイロットプログラム終了を発表

オーストラリア準備銀行がCBDCパイロットプログラムを発表

オーストラリアの中央銀行にあたるオーストラリア準備銀行(Reserve Bank of Australia)は、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンに基づくCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)パイロットプログラム終了を発表した事が分かった。

日本語訳:
本日、オーストラリア中央銀行のデジタル通貨試験運用の結果に関するレポートをデジタルファイナンスCRCとともに発表しました。

オーストラリア準備銀行によってテストされている新たなCBDCは、直接制御、プログラマビリティ、アトミック決済などの機能を備えているとのこと。同準備銀行は、ブロックチェーン研究プロジェクトでDFCRC(Digital Finance Cooperative Research Centre:デジタル金融協力研究センター)と協力した。

同準備銀行は最近、潜在的なオーストラリアのCBDCの特徴とユースケースを調査し、44ページの研究報告書を発表。調査を開始する際の主な目的の1つは、パイロットCBDCを利用するため、実際の取引環境で業界関係者と対話することであった。

パイロットプロジェクトには複数大手企業が参加

オーストラリア準備銀行によるパイロットプロジェクトには、バイナンス(Binance)、リップル(Ripple)、ステラ(Stellar)、伝統的な金融大手JPモルガン(J.P. Morgan)など、16社が参加。

プログラム期間中、同準備銀行は50万ドル(約7,300万円)以上の政策CBDCを発行。プロジェクト終了時、すべてのCBDCはその後プロジェクトが終了する前に償還されている。人気ビル・モーガン(Bill Morgan)仮想通貨専門弁護士は次のように述べている。

これはホールセールCBDCだと思いますが、準備銀行の文書に従っていけば、最終的にはプロジェクト・ダンバーとBIS(Bank for International Settlements=国際決済銀行)、マレーシア中央銀行とシンガポール金融管理局、そして複数のCBDC共有決済プラットフォームのプロトタイプにたどり着くだけです。


パイロットCBDC保有利息は支払われていない

CBDCは最小単位までオーストラリアドル建てであり、同準備銀行は、パイロットCBDC保有に対する利息を支払っていない。

制限事項としては、パイロットCBDCプラットフォームはスマートコントラクトやその他のブロックチェーンコードの展開をサポートしていない。パイロットCBDCは、サードパーティプラットフォーム上で直接発行したり、サードパーティプラットフォームに転送したもできなかったという。しかし、決済が統合的に行われ、仲介者に頼らず保有者が直接コントロールできるアトミック決済などの特徴を有していたとのことだ。

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