ワシントン州はマイニングに必要な電気料金を値上げへ
ビットコイン(Bitcoin/BTC)のマイニング作業は、他のどの消費者より高度な電力を必要とするため、PUD(County Public Utility District=郡公益事業地区)コミッショナーは、ワシントン州チェラン郡のビットコインマイニング事業者に対する電気料金の値上げを請求する法案を承認した事が分かった。
ニュース配信サイト560KPQの報告によると、承認された法案は、電気料金の約29%の引き上げを意味しているとのこと。今回の承認により、実際には、マイニング事業者は「高密度」の通常の課金スケジュールから、特に仮想通貨マイナーのために、レート36として知られる新しく作成されたスケジュールに移行しており、Chelan CountyPUDコミッショナーのギャリー・アルセノー(Garry Arseneault)氏は、次のようにコメントしている。
私たちがコミッションとして行ったこと、そしてユーティリティとして行ったことは、このタイプの需要に対して新しいレートを作成するために、業界をリードするものでした。
マイニング事業者はより高い電気料金の支払いへ
マイニング事業を大きく左右する電気料金を変更することは、マイナーが大量の電力を使用するため、より高い料金を支払うことを意味する。
マイナーが大規模電力を必要とするという事実のため、ネバダ州ダグラス郡では新たなマイニング事業者が郡に定住することを禁止している。既存の企業はすでに利用可能な電力の約25%を使用している事が禁止につながる大きな要因となっているという。
ビットコインマイニング事業者は閉鎖するのか
電気料金を上げても、マイナーは決して元には戻れず、すでにマイニング施設導入に多額の投資をしている事から、新料金に耐えられない企業のため、一度に高額を課すのではなく、徐々に価格を上げていく予定だ。
PUDコミッショナーのアン・コンドン(Ann Congdon)氏は次のようにコメントしている。
ある種の移行が必要で、それはビジネスにとって重要です。私は、企業が計画を立てるためにそれをどのように必要としているかを理解しています。
また、ワシントン州 ワナッチーの建設請負業者SalcidoEnterprisesのマラチ・サルシド(Malachi Salcido)CEO(最高経営責任者)は、現地メディアに対し、チェラン郡の電気料金高騰のため、3つのマイニングプラットフォームをデータファームに再構成する必要があると述べている。新ルールに従って同氏がチェランを拠点とする企業をデータファームに移行し、マイニングではなくデータを処理する場合、プラットフォームは「高密度」スケジュールに従ってより低い料金を支払う事を意味する。しかし同氏は、データ処理にはマイナーが必要とするのと同僚程度の電力が必要であるとメディアに打ち明けている。