サウジアラビア観光省がUNWTO執行委員会でNFT記念品を提示

サウジアラビア観光省がUNWTO 参加者にNFT記念品を配布

サウジアラビア観光省とSTA(Saudi Tourism Authority=サウジアラビア観光局)は、NFT(非代替性トークン)のお土産作成を発表した事が分かった。

サウジアラビアのアハメッド・アル・カティーブ(Ahmed Al-Khateeb)観光大臣は、UNWTO(United Nations World Tourism Organization=国連世界観光機構)の執行評議会第116回会合に参加した代表団長訪問に感謝し、個人化されたデジタル記念品を提示した。

同省の記念品は、物理的な世界とメタバースの世界を融合させており、メタバースは、没入型の仮想現実の世界と、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、ブロックチェーン、社会的相互作用のためのデジタルメディア要素を使用するシミュレートされたデジタル環境とのこと。UNWTO会議では、VRアートショーが開催され、クリエイティブなアーティストが仮想サウジのランドマークに触発された3D風景のコレクションを披露している。

国家観光戦略とビジョン2030の目標を後押し

3D図面は、デジタル形式からNFTへと変換され、ブロックチェーン上のアドレスを提供し、独占所有のアートワークにアクセスするためのLedgerウォレットとともに、ゲストへの記念品として贈呈された。

アル・カティーブ観光大臣はNFT記念品について、サウジアラビアの将来に対するリーダーシップビジョンとデジタル変革への熱意を体現していると述べたうえで、次のように語っている。

技術が進歩するにつれて、私たちが革新の最前線にとどまることが重要です。王国の観光インフラは、同省の最優先事項の1つである新しいトレンドとデジタル変革を受け入られるように設計されています。NFTは、旅行者がユニークかつ未来的な製品を見て体験できる比類のない観光セクターを開発できたサウジアラビアの卓越性を示すことで、世界への大胆な声明として機能します。

同観光大臣は、UNWTO参加者がNFT記念品を通してデジタルの具体化を得られたことに喜びを表明している。サウジアラビアはデジタル変革において大きな進歩を遂げ、ビジョン2030の指令に沿い、デジタル経済の成長を推進するために努力している。これらの目標に貢献するというコミットメントに従い、同国観光省は2022年初めに3年間のデジタル観光戦略を開始しており、成長を加速し、新しい雇用を創出し、なおかつイノベーションを促進することを目的として開始されている。なお、これらのプログラムは、1億人の新規訪問、観光セクターの10%のGDP貢献、100万人の新規観光雇用など、王国の国家観光戦略とビジョン2030の目標を後押ししている。