HSBCとマスターカードがさらに仮想通貨関連の商標出願を申請

HSBCとマスターカードが追加の仮想通貨関連商標を申請

銀行および決済業界の2大企業であるHSBCマスターカードは、仮想通貨に関連する追加の商標出願をUSPTO(米国特許商標庁)に提出した事がわかった。

マスターカードの申請は仮想通貨とブロックチェーン取引に焦点を当てており、HSBCの申請はメタバースバンキングとNFT(非代替性トークン)に関連するサービスに焦点を当てているとのこと。

HSBCとマスターカードが仮想通貨フットプリントを拡大

HSBCとマスターカードは、幅広い仮想通貨関連サービスについてUSPTOに商標出願を続けている。

USPTOのマイク・コンドウディス(Mike Kondoudis)弁護士は2023年6月19日(月曜日)、マスターカードが6月12日(月曜日)に「Mastercard Crypto Credential(日本語訳:マスターカード暗号認証情報)」という新たな商標出願(※商標出願No. 98038563)を提出したとツイート。インタラクション(相互作用)検証、仮想通貨の処理または交換、VASP(仮想資産サービスプロバイダー)の接続のためのソフトウェアをカバーを目指していくとみられている。

また、HSBCは、6月12日に新しい仮想通貨関連の商標出願(※商標出願No. 98037178)を提出。同銀行の「HSBC Innovation Banking(日本語訳:HSBCイノベーションバンキング)」というワードマークの出願は、メタバースバンキング、コンサルティング、金融サービス、仮想クレジットカード、および複数のサービスに焦点を当てており、NFTが関係している。

HSBCは2022年12月、幅広い仮想通貨関連サービスを対象とする社名とロゴの商標出願をしている。同銀行は、ブロックチェーン仮想ゲームプラットフォーム The Sandboxと提携した事により、メタバースに参入たものの、HSBCグループのノエル・クイン(Noel Quinn)CEO(最高経営責任者)はCNBC-TV18とのインタビューで、仮想通貨は同銀行の将来にはない、と述べていた。

マスターカードはかなり長い時間を仮想通貨に注力しており、2022年4月、マスターカードはメタバースおよびNFT関連の商標を15件申請。11月には仮想通貨を日常的な支払い方法にするために5つの主要分野に焦点を当てていると発表している。