ビットコインセキュリティは持続不可能な成長により重大なセキュリティ上の脅威に直面か

ビットコインは重大なセキュリティ上の脅威に直面する可能性

時価総額で世界最大の仮想通貨であるビットコイン（Bitcoin/BTC）は、その持続不可能な成長軌道により、重大なセキュリティ上の脅威に直面する可能性があるとアナリストが警告している事が分かった。

1/9) BTC has to double in value every four years for the next century or sustain extremely high fees

Just to maintain the current level of security

Such growth is impossible since it would exceed global GDP in 31 years based on current price

Therefore; BTC security is doomed!

— Justin Bons (@Justin_Bons) April 23, 2023

仮想通貨ファンドのサイバーキャピタル（Cyber Capital）創設者であり、アナリストのジャスティン・ボンズ（Justin Bons）氏による最近の分析によると、ビットコインは4年ごとに価値が2倍になるか、現在のセキュリティレベルを維持するために非常に高い手数料を維持する必要があるという。

同氏の分析では、ビットコインのセキュリティ モデルはマイニングネットワークに基づいており、セキュリティを維持するために新しいマイナーの絶え間ない流れが必要であると強調。しかし、ビットコインの価格が現在のペースで上昇し続けてた場合、最終的にマイニングコストが高くなりすぎ、マイナーの数が減少し、セキュリティ低下につながる。ビットコインのセキュリティは価格と表裏一体であり、現在のペースで価格が上昇し続けると、最終的に持続不可能になる。同氏は、セキュリティを維持するための新しい解決策を見つける必要があるかもしれないと示唆している。

ビットコインセキュリティと技術基盤は”砂からできている”ものであり、仮想通貨成長モデルは誤った希望に基づいていると同氏は主張。1回のトランザクションに数百ドルを支払うことは競争の激しい市場では非現実的であり、料金が急上昇するとユーザーが離れ、ネットワーク全体のセキュリティが低下することを示唆しているという。また、ブロックサイズ制限を不必要に追加したことが問題を悪化させたと非難。この制限がスパイクとボラティリティを起こしやすい自由市場を生み出し、ビットコインの全体的なセキュリティの低下につながったと主張している。

将来ビットコインはより多くのオプションを有するのか

ボンズ氏による分析は、ビットコインの成長軌道が現在のペースで続いた場合、ネットワークのセキュリティ予算が完全に使い果たされ、検閲や二重支出に対して脆弱になるポイントが来ることを示唆している。

同氏によると残された選択肢は2つで、ネットワークが51%攻撃を受けて検閲と二重支出が発生するのを許可するか、供給インフレを2,100万の制限を超えて増加させるかだという。後者が最良の選択肢であると示唆しているが、ネットワークが分岐すると両方の選択肢が発生する可能性がある。ただし、すべての専門家が同氏の分析に同意できるわけではない。

ライトニングネットワークが重要な役割を果たす可能性

ライトニングネットワークは、ビットコインブロックチェーン上に構築された第2層の支払いプロトコルである。

ビットコインが直面するスケーラビリティの問題、オンチェーントランザクションに関連するトランザクション処理時間の遅さと高い手数料に対処するために設計されている。ライトニングネットワークは、2 つの当事者間に支払いチャネルのネットワークを作成し、オフチェーンで相互に取引できるようにする。スマートコントラクトは、これらの支払いチャネルを保護し、各トランザクションをビットコインネットワークにブロードキャストすることなく、当事者間の複数のマイクロトランザクションを促進する。

ライトニングネットワークは、ビットコインスケーラビリティ問題に対する完全なソリューションではないものの、効率と使いやすさを改善するための重要な一歩であり、ビットコインやその他の仮想通貨の将来において、重要な役割を果たす可能性がある。