インテルがマイニングチップ中止を発表
マイニングチップ製造大手のインテル(Intel)は、フラッグシップASICの生産を中止し、ビットコイン(Bitcoin/BTC)マイニング事業からの撤退を発表したことで、マイナーは大打撃となっている事が分かった。
マイニングチップ製造大手のインテルが4月18日(火曜日)、ビットコインマイニングチップの主力製品ラインの製造を中止すると発表したことで仮想通貨コミュニティとより広範な仮想通貨マイニングセクターに衝撃を与えた。さらに、同社は、出荷される最後の製品は2024年4月20日までになると今後の計画を明らかにした。
インテルがマイニングチップのサポートを終了
公式声明によるとインテルは、2022年導入されたブロックスケールシリーズのマイニング チップの受注を10月20日までに停止すると予想している。
2022年の半ばに同社は、ビットコインマイニングセクターに参入する意向を明らかにし、最初の顧客はアルゴブロックチェーン(Argo Blockchain/ARBK)、ブロック(Block/SQ)、グリッド・インフラストラクチャー(Grid Infrastructure)、ハイブブロックチェーン(Hive Blockchain/HIVE)だ。
インテルは、ブロックスケールASICの製造中止を発表した理由として、同社がIDM 2.0の運用により重点を置いていることを挙げている。この動きは、全社的なリストラと再編成プロセスの中で、複数事業から撤退する同社の最近の傾向に沿ったものだ。IDM 2.0は、半導体を製造するクライアントの数を増やすと同時に、より小型で高速なチップの自社生産量を増やすという同社の計画の概要を示唆。閉鎖について54年の歴史を持つテクノロジー企業であるインテルは次のように語っている。
IDM 2.0への投資を優先するため、Intel Blockscale 1000シリーズASICの生産を終了しましたが、Blockscaleのお客様へのサポートは継続します。
インテルはマイニング部門から完全に撤退なのか
現状でインテルは、次世代のビットコインマイニング機器を開示しておらず、ブロックスケールASICチップのランディングサイトはすべてオフラインになっている。
しかし、同社がビットコインASICセクターから完全に撤退するつもりかどうかについては、”市場機会を監視し続けている”と述べている。将来の機会に向けて扉を開いたままにしておくと、インテルによって製造されたチップは、ビットメイン(Bitmain)とマイクロBT(MicroBT)の地位に挑戦する可能性がある。