ザンビアが6月までに実際の仮想通貨使用シミュレーションのテストを完了へ

ザンビアは仮想通貨導入前にデジタルインフラを構築へ

アフリカ大陸南部のザンビア共和国は、2023年6月末までに仮想通貨の実使用シミュレーションを完了する予定であると、フェリックス・ムタティ(Felix Mutati)科学技術大臣が述べている事が分かった。

同大臣は、ザンビアは技術革新と消費者保護の間のバランスを模索していると述べているという。同大臣によると、ザンビアは6月末までに実際の仮想通貨の使用をシミュレートするテストを完了する予定とのこと。しかし同大臣は、ザンビアは仮想通貨を導入する前に、デジタルアイデンティティを含むデジタルインフラストラクチャーの構築に集中しなければならないと主張しているとのこと。

ザンビア政府は現実の世界で何が起こるかを確認

ムタティ科学技術大臣の発言は、ザンビアが仮想通貨を規制する技術をテストしていることを最初に公表してからほぼ2カ月後に行われており、2023年2月に同大臣は、仮想通貨を称賛し、ザンビアが望む未来をカプセル化する技術であると説明している。

しかし、ザンビアが切望する未来の具体化であるにもかかわらず、仮想通貨は依然としてユーザーにリスクをもたらすのが現状で、同大臣によると、ザンビア政府の現在の任務は、バランスのとれた規制を導入することだと述べたうえで、次のように語っている。

仮想通貨分野における私たちの主な目標は、特に仮想通貨が非常に不安定であることを考えると、デジタル決済に関するイノベーションと市民の安全との間でバランスを取ることです。中央銀行はそれをシミュレートし、現実の世界で何が起こるかを確認しています。その結果は、規制の策定に役立つでしょう。

ザンビアへの投資流入率について尋ねられた同大臣は、アフリカ南部の国への投資意欲が高まっていることを示す投資家が増えていると主張。また、大臣は2022年に57億ドル(約7655.6億円)を超えた中国の融資規模に関連する、長引く懸念に対処したと言われている。