サークル(Circle)仮想通貨業界レイオフの中でスタッフを最大25%増員

サークル(Circle)が従業員を25%増員へ

USDコイン(USDC Coin/USDC)ステーブルコインの発行者であるサークル(Circle)は、同社の拡大に注力する計画を発表し、Concord Acquisition Corp との SPAC 合併がキャンセルされた後、スタッフの規模を拡大する予定であることが分かった。

仮想通貨業界で認知度および知名度の高いサークル社は、2022年12月に推定90億ドル(約1.2兆円)で会社を評価する予定だったSPAC (特別目的買収会社) 取引がキャンセルされた後、別のルートを取っている。

同社は現在、サービスと顧客への提供を拡大することになる成長イニシアチブに焦点を当てて、事業の拡大により、同社は単なるステーブルコイン以上のものを提供することになるとのこと。

NFT市場に入るサークル

サークルのジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)CEO(最高経営責任者)は、大手メディアの取材に対し、同社の拡大への道筋を概説。

同CEOは、同社はNFT(非代替性トークン)を含む他のデジタル資産を提供すると説明したうえで、次のように語っている。

NFT は非常に重要な資産クラスになるでしょう。私たちはそこにいたいと考えています。

なお、同CEOによると、同社はより多くの国、特にヨーロッパとアジアにサービスを拡大することも検討しているとのこと。

サークルは人員削減で25%増員

同社のジェレミー・フォックス・ジーン(Jeremy Fox-Geen)CFO(最高財務責任者)も、拡張計画の一環として、同社は 2023年に従業員を 25% 増やす可能性があると語っている。

同社には現在、はすでに900人以上の従業員を雇用している事から、増員後の全従業員数は1,000人を上回るとみられる。

サークルによる今回の発表は、レイオフの波が押し寄せている仮想通貨業界の中でも驚くべき発表であった。2023年のレイオフ全体の41%が仮想通貨業界からのものであり、ChaianlysisやCoinbase、Crypto.com、Gemini、Genesis、Huobi、Polygon、Wyre など、業界内でも大手企業ですら人員削減が行われている。

規制当局に引き続き注目

サークルは失敗に終わったSPAC取引は、SEC(米国証券取引委員会)によって大幅に路線変更する事を余儀なくされている。

SECはUSDCの会計処理について懸念を表明し、遅延と取引の終了をもたらした。規制上の課題にもかかわらず、アレールCEOは同社拡大について引き続き強気であり、グローバルな金融システムの数十年にわたる大規模な変革の非常に初期の段階にあると考えている。

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