CoinbaseがBaseを立ち上げ
仮想通貨取引量第2位の仮想通貨取引所であるCoinbaseが、イーサリアム(Ethereum)に特化したレイヤー2(L2)ブロックチェーンであるBaseを立ち上げたことを発表した。
CoinbaseのBase向けリード兼プロトコル責任者のジェシー・ポラック(Jesse Pollak)氏は、これまでCoinbaseは、取引や交換の側面に特化してきたが、ユーティリティの観点からは、開発者が有用な分散型アプリケーション(dApps)を構築し、ユーザーがそれらを実際にオンチェーンで使用するのはまだ難しすぎると指摘している。
イーサリアム以外のブロックチェーンと相互運用可能へ
CoinbaseのBaseでの目標は、開発者とユーザーのための基盤を提供し、参入してくる人々を可能にすることであり、このチェーンはCoinbaseの取引所、ウォレット、NFTマーケットプレイス、開発者向け製品に統合され、イーサリアム以外のエコシステムの他のブロックチェーンと相互運用可能になる予定だ。
Baseは、ソラナ(Solana)、アバランチ(Avalanche)、ポリゴン(Polygon)などを構築しているチームと会話し、そのビジョンに取り組んでいると明かしており、ポラック氏は次のように述べている。
それは、私たちがBaseをできるだけ安く、できるだけ安全に、できるだけ分散化させることを必要とします。なぜなら、分散化は、エコシステムの開放性を可能にする重要な側面だからです。私たちの目標は、Coinbaseのマスタープランの第4段階をもたらすことです。安全で、低コストで、開発者に優しいチェーンで、ビルダーがオンチェーンでdAppsを作成するのを助けることを目的としており、10億人のユーザーを仮想通貨経済に引き込むことです。
開発者の領域にさらに進出するため、Coinbaseは開発者がdAppsを構築し、ユーザーがCoinbase製品を通じてそれらのdAppsにアクセスするのを簡単にするためにBaseを構築。実際、多くの仮想通貨ビジネス、プラットフォーム、マーケットプレイス、インフラストラクチャー企業がBase上に構築することを約束。Base上に構築する予定として、Blockdaemon、Chainlink、Etherscan、Quicknode、Aave、Animoca Brands、Dune、Nansen、Magic Eden、Pyth、Rainbow Wallet、Ribbon Finance、The Graph、WormholeおよびGelatoなどが挙げられている。
当初、Baseはアービトラム(Arbitrum)やオプティミズム(Optimism)に匹敵する10~50セント台の手数料を持ち、来年(2024年)にかけて1セント近くまで下げる計画だと同氏は述べていた。ただし、同チェーンは現在、テストネット段階にあり、メインネットの具体的な立ち上げ日は決まっていない。