Pump.fun(パンプファン)、「PumpSwap」を発表=Raydiumは「LaunchLab」で対抗

Pump.funが発表した分散型取引所(DEX)「PumpSwap」とRaydiumの「LaunchLab」を象徴する未来的なイメージ。

PumpSwapの概要

Pump.fun(パンプ・ファン)は、ソラナ(Solana)ブロックチェーン上で広く認知されているミームコインローンチパッドであり、ネイティブなDEX(分散型取引所)である「PumpSwap」を発表した。

日本語訳:
Pumpの新しいネイティブDEX、PumpSwapのご紹介
今から結合曲線を完了したすべてのコインはPumpSwapに直接移行されます
PumpSwapは
– 即時移行
– 移行手数料 0(6SOLから値下げ)
– 流動性の向上
– クリエイター収益分配(近日開始)
その他…

PumpSwapは独自の取引所として機能するが、V1ではRaydium V4のモデルを活用しており、一部の流動性をRaydiumの技術に依存している。これにより、トークンの取引がPump.funエコシステム内で完結しつつも、Raydiumの流動性インフラを利用する形となる。

PumpSwapは、ユーザーが流動性プールを作成し、トークンを取引できる仕組みを備えている。取引手数料は0.25%で、流動性プロバイダーに0.20%、プロトコルに0.05%が分配される。

また、従来必要であった6 SOLの移行手数料は廃止され、今後はトークンクリエーターが収益を得られる新たなシステムの導入も予定されている。
PumpSwapは、Pump.funローンチパッドと完全に統合されており、ローンチパッドでボンディングカーブを完了したすべてのトークンをサポートする。従来のPump.funからDEXへの移行には手数料と時間がかかっていたが、PumpSwapではそれが不要となり、即時に取引可能になった。これにより、新規トークンの流動性が迅速に確保され、取引の効率が向上する。

Raydiumは対抗策として「LaunchLab」を導入

Pump.funが独自のDEXを構築し、Raydiumへの依存を減らしたことで、Raydiumは新たな戦略を打ち出した。

Pump.funのトークン取引における依存度が減少し、手数料の流入が減少したため、対抗策として「LaunchLab」を発表。これはPump.funの仕組みを取り入れたミームコインローンチプラットフォームであり、今後のエコシステムの主導権を巡る競争が激化するとみられる。

LaunchLabは、トークンの価格形成において、線形、指数、対数的な価格曲線を提供し、需要に応じた価格設定を可能にし、開発者は独自の手数料を設定でき、流動性プールへの直接アクセスやFee Key NFTのロック機能など、追加の特徴を備えている。

LaunchLabはRaydiumの流動性プールと統合し、新規トークンの市場流動性を確保する狙いがあり、これによってRaydiumはPump.funと競争しつつ、既存のユーザー基盤を維持する戦略を展開する。

PumpSwapとLaunchLabの登場により、Solanaエコシステムのミームコイン市場は大きな転換点を迎えている。Pump.funはエコシステムの独立性を高め、Raydiumは新たな競争環境の中でポジションを確保しようとしているこの動きにより、ミームコイン市場の拡大に伴い、新規プロジェクトがこれらのプラットフォームを活用しやすくなることが期待される。特に、PumpSwapはパートナートークンのサポートを強化し、クロスチェーン取引の拡大にも貢献する可能性がある。

Pump.funは今後、クリエイター収益共有の仕組みを導入予定であり、新たな収益機会を生み出すことでさらなるプロジェクト誘致が期待される。詳細は未発表だが。ミームコイン市場のさらなる成長を促す要因となるだろう。

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム