UAEアラブ首長国連邦は対外国貿易取引に仮想通貨使用を明言

UAE対外貿易大臣が貿易取引における仮想通貨について言及

アラブ首長国連邦の対外貿易担当大臣は、仮想通貨が対外貿易取引において主要な役割を果たすと述べている事が分かった。

FRB(Federal Reserve Board=米連邦準備制度理事会))が2023年を通じてタカ派的な金利上昇を抑えることにコミットしているように見えるため、仮想通貨の経済環境は改善しているようであり、方針転換は遅かれ早かれ来る事が用意に想像できる。世界中の特定法域のある時点で、非常に厳しい規制と見なされる可能性があるにもかかわらず、ヨーロッパのMiCA(Market in Crypto Assets=EUが2020年9月に発表された包括的な仮想通貨規制案)では、多くの人がビットコイン(Bitcoin/BTC)と仮想通貨が経済でどのように役割を果せるかを理解し始めている。

UAEはクローバルガバナンスの構築を目指す

アラブ首長国連邦のタニ・アルゼユーディ(Thani Al-Zeyoudi)貿易大臣が、仮想通貨が今後のアラブ首長国連邦の貿易に大きな役割を果たすと発言したことは、非常に大きな意思表明と言える。

多くの政府が今回の発言によってさらに注目することになるとみられる。同大臣は、ダボス会議に出席中にブルームバーグによるインタビューを受け、国が仮想通貨に対する好意的な見通しでプロジェクトを引き付けようとしている方法を概説し、次のように語っている。

最も重要なことは、仮想通貨と仮想通貨会社に関して、グローバルガバナンスを確保することです。必要かつ適切なガバナンスと法制度を一緒に構築することを目的とし、いくつかの企業をこの国に誘致し始めました。


仮想通貨のグローバルガバナンス

市場を規制する方法について多くの異なる見解があることを考えると、仮想通貨のグローバルガバナンスは達成するのが難しい偉業かもしれない。

例えば…、SEC(米国証券取引委員会)は、ほとんどの仮想通貨が証券に該当するかどうかという問題について、何年もの間迷い、時には戦っている。この問題に関する対立を解消させ、適切な規制を課せなかったことで、一部の悪意のある人物が仮想通貨市場で活動できたといっても過言ではない。また、米国とヨーロッパには非常に大きく影響力を有する銀行部門があり、議員には仮想通貨を過剰に規制したり、禁止したりするようにとの内圧がかかっている。おそらくこれは、UAEのようにより進歩的なアプローチを取っている国とは相容れない可能性がある。

アラブ首長国連邦の別の閣僚であるオマール・スルタン・アル・オラマ(Omar Sultan Al Olama)氏は、ダボスで開催された世界経済フォーラムにも出席しており、同氏の国が世界の仮想通貨ハブになることに「コミットしている」と断言し、閣僚の同僚の方針を支持している。

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