スペインはビデオゲームとメタバース体験の開発に800万ユーロの助成金を提供

スペインはメタバースとビデオゲーム支援に800万ユーロの助成金

スペインの文化スポーツ省は、ビデオゲームとメタバース体験の開発に800万ユーロ(約11.2億円)を投入することを決定した事が分かった。

同助成金プログラムは、スペインの「回復、変革、レジリエンス計画」の一部であり、2023 年にこれらの分野でプロジェクトを育成するための助成金を提供するとのこと。ビデオゲームとメタバース体験は、世界中の主要文化計画で考慮され始めており、スペイン文化省は、同国にとってこれらの産業価値を認識しているため、ビデオゲームとメタバース体験の開発に800万ユーロを拠出することを決定した。

助成金プログラムは前段階の700%増加

この助成金プログラムは現在第2段階まで進んでおり、同セクターの企業支援のために100 万ユーロ(約1億円)弱が予定されていた第1段階と比較して、資金が700%増加されている。

ただし、その時点でこれらの助成金を享受するために25のプロジェクトが選択されている。EU(欧州連合)によって提供される資金は、デジタル化と近代化を求める「回復、変革、およびレジリエンス計画」の一環として、このセクターの企業に毎年または複数年ごとの助成金の形で提供されるとのこと。

ビデオゲームとメタバースの重要性

スペインのミケル・イセタ(Miquel Iceta)文化大臣にとって、ビデオゲーム産業はスペインの生産モデルの変革に大きな役割を果たしており、これらの助成金について、同文化大臣は次のように述べている。

この取り組みの一環として、メタバース体験としてのビデオゲームは文化的創造物と見なされるようになります。これは、スペイン国立図書館がこれらをスペインの遺産として保存する必要があり、将来の世代のために確実に保存するために収集する必要があることを意味します。

スペインでは、没入型体験部門が重要でああり、同国ではビデオゲームが最も人気のオーディオビジュアルエンターテインメントの選択肢であり、映画に取って代わられている。この事こそが、同文化大臣がスペインを業界の他の国と競争し、そのゲームを他の国に輸出できる場所に置きたい理由である。スペインのビデオゲーム市場も年率20%の成長が見込まれており、その規模は2024年には23億ユーロ(約3227.7億円)を超える可能性がある。