スイスの仮想通貨専門のAMINA銀行、リップル社のRLUSDの取引を開始

AMINA銀行がリップル社のRLUSDの取引を開始

スイスの仮想通貨専門銀行であるAMINA Bank(AMINA銀行)は、リップル(Ripple)社のステーブルコインRLUSDの取引および保管サービスを提供する世界初の銀行となった。

スイスの金融機関AMINA BankはRLUSDの取引および保管サービスを開始した事をプレスリリースで発表。リップルによって最近立ち上げられたRLUSDは、米国債に裏付けられ、現金および現金同等物の準備金を保有。これらの準備金は、NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)によって厳しく管理されているRippleの子会社Standard Custodyに預けられている。

AMINAは、従来の銀行業務の安全性とブロックチェーン技術の効率性を融合させることを目指しており、世界的なプレゼンスを持ち、規制対象の仮想通貨ソリューションに重点を置いている。今後数カ月でデジタル資産サービスを拡大するための基盤を構築していくとのことだ。

リップルが1,600万RLUSDを発行

また、同銀行がステーブルコインをサポートする初のグローバル銀行となったことを受け、リップルが1,600万RLUSDを発行。

日本語訳:
RLUSD 財務で16,000,000 #RLUSDが発行されました。

現在の供給量は約4億3,000万ドル(約621億円)で、リップルによると、RLUSDは、明確な規制監督の下、エンタープライズグレードでの使用に十分なコンプライアンスと透明性を備えており、流動性と機関投資家の関心が高まっている。

ステーブルコイン市場は現在、取引、クロスボーダー決済、DeFi(分散型金融)アプリケーションで使用されるドルペッグ型デジタル資産が主流である。AMINA銀行のマイルズ・ハリソン(Myles Harrison)CPO(Chief Product Officer/最高製品責任者)は、声明の中で、規制の完全性にコミットしている機関と協力することが銀行にとっていかに重要であるかについて次のように述べている。

AMINA銀行では、お客様が日々の業務の中でデジタル資産を最大限に活用し、活用できるよう、最先端の製品を統合することに尽力しています。RLUSDをサポートする最初の銀行となり、市場で最も期待されているデジタル資産の一つへのアクセスをお客様に提供できることを誇りに思います。


機関投資家の関心の高まりによりRLUSDが勢いを増す

RLUSDの設計は、信頼性の高いオンチェーン決済を必要とする企業やその他の金融機関にとって魅力的であり、AMINAによる今回の動きは、規制対象のステーブルコインへの需要が急増している中でのものだ。

ますます多くの企業やファンドが、価格安定性が高く透明性のある資産の取得を望んでおり、RLUSDの時価総額は、2025年6月時点で4億4,000万ドル(約635.5億円)を超えている。1,600万枚の新規発行は、RLUSDの流動性を高め、より多くのユースケースを促進すると予想される。リップルは、規制対象の銀行との連携に加え、RLUSDの供給量を増やすことで、国際決済における存在感を高めることを目指している。

今回の動きは、より多くの機関がRLUSDを採用し、デジタル金融の次の段階を形成するための扉を開く可能性があり、リップルは今回の提携に先立ち、法定通貨からRLUSDへの容易な交換を可能にするため、OpenPaydとも提携している。

 

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