エルサルバドルがビットコインの国家事務所ONBTCを開設

エルサルバドルにビットコイン国家事務所ONBTCが誕生

エルサルバドル政府は、資産に関連するすべてのビットコイン(Bitcoin)プロジェクトを調整し、相談ができるローカルプロジェクト監督機関「ONBTC(国家ビットコインオフィス)」を作成した事が分かった。

長引く弱気相場にもかかわらず、エルサルバドル当局はビットコイン戦略を前進させる決意を固めており、LinkedIn投稿によると、同国政府は「共和国大統領府内で機能的および技術的な自治権を持つ、専門の行政ユニット」として機能する国家ビットコインオフィス「ONBTC」を作成した事を報告している。このONBTCは、エルサルバドルのすべてのビットコインプロジェクトを調整し、相談できるほか、ビットコインに関連する問題は他の国と協力するもできる体制を整えているとのこと。

ONBTCは他国組織との協力も可能

ONBTCは、同国内のビットコインプロジェクトを管理および相談し、主要なデジタル通貨に関連するイニシアチブで他国組織と力を合わせる自由を有する機関として運営されるとして次のように述べている。

ONBTCの目的は、国の経済発展のためにビットコインに関連する計画、プログラム、プロジェクトを設計、診断、計画、プログラム、調整、フォローアップ、測定、分析、評価することです。

ONBTCは、さまざまな省庁と緊密に協力し、地元の仮想通貨セクターに関する適切な規制を策定し、エルサルバドル人向けの教育プログラムを導入する計画で、LinkedIn投稿の中で次のように述べられている。

すべての公的機関は、その機能と目的を達成するためにONBTCと協力するものとします。たとえば、外務省は国際協力の場合に協力しますが、自治体と地方自治体は、規制が許す範囲で協力する可能性があります。

なお、ONBTCの人選については、ナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領によって任命されるとのこと。

エルサルバドルは仮想通貨セクター全体にフォーカス

エルサルバドル政府は、指定された委員会を形成することにより、現地仮想通貨産業に関する規制を確立することを目的とした法案を提出している。

エルサルバドルの主な焦点はビットコインであり、国は2021年、ビットコインを国内で法定通貨として採用した世界初の国となり、新たな歴史を作った国である。ビットコインシティー計画を発表し、ビットコイン購入による利益を利用した大規模な獣医病院を建設している。最新データによると、同国は現在2,381 BTC を保有しており、その価値はほぼ4,000万ドル(約55.5億円)に相当する。しかしブケレ大統領は、政府が11月18日から1日1ビットコインの購入を開始すると明らかにし、NEXTMONEYの特集記事「エルサルバドル大統領は、国は1日に1ビットコインを購入すると宣言」で報じたように、さらに保有量増を宣言している。

エルサルバドル大統領は、国は1日に1ビットコインを購入すると宣言

2022.11.18