エルサルバドル大統領は、国は1日に1ビットコインを購入すると宣言

エルサルバドル大統領が毎日1BTC購入を宣言

エルサルバドルのナシブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領は、ビットコインは国の将来にとって良いものだというスタンスを崩しておらず、エルサルバドルは今後もビットコイン(Bitcoin/BTC)を購入し続けると宣言したことが明らかになった。

日本語訳:
明日から毎日1個ビットコインを買います。

エルサルバドルの保有するビットコインから6,000万ドル(約84億円)以上の価値が減少しているにもかかわらず、同大統領は、国がビットコインを買い続けるつもりであると述べたとのこと。同と大統領によると、エルサルバドルは1日1BTCの購入を開始する予定であり、いつから始まるかについては、大統領は11月18日(金曜日)から実施すると説明。ツイートにはこれがいつまで実施されるかという詳細はなかったとのこと。

トロンのジャスティン・サン氏も大統領を支持

ブケレ大統領はトロン(Tron)の創始者ジャスティン・サン(Justin Sun)氏から支持を受け、TRON DAOもエルサルバドルのビットコインに倣って、毎日1BTCを買い付けると発言している。

日本語訳:
ナシブ・ブケレ大統領のイニシアチブを反映して、ビットコインを毎日購入します。明日から毎日1個ビットコインも買います!

このようなペースで買い進むと、この記事を書いている時点で現在2,381BTCあるエルサルバドルのビットコイン保有量を一気に増やすことになり、住民の反応はさまざまだが、同国はBTCを法定通貨化させ、すでに1年が経過している。実際、エルサルバドルは、国庫の一部としてビットコインを保有することを決定した後、不安定な立場に置かれており、すでに負債でストレスを受けている同国は、最近中国からこの負債を買い取るというオファーを受けたが、ブケレ大統領は、この国は引き続き慎重に行動していると説明し、オファーを受けることはなかった

同大統領がビットコインを採用した主な理由の1つは、国民が海外、特に米国との間で送金を受けたり送金したりする際の銀行手数料を節約できるようにするためであったが、1年後、エルサルバドル中央銀行は、ビットコインはまだ移民からの送金全体の「2%未満」であると発表している。

そうえ、UCA(中米大学)が最近実施した世論調査によると、ほとんどのサルバドル人がこの動きを失敗と見ており、調査対象者の75.6%が今年一度も仮想通貨を使用せず、77%が仮想通貨の採用を失敗だったと考えていることが明らかになったと、AFPは調査を引用して報じている。また、同国がビットコインを保管している場所について、同大統領は、今は倒産したFTX取引所にBTCを保有しているという噂を否定しており、バイナンスのジャオ・チャンペン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)CEO(最高経営責任者)が、大統領と話したこと、エルサルバドルはFTXと取引がないことをTwitterに投稿したとのこと。

一方で、ビットコインマイナーが1週間で7,700BTCをダンプした現在、エルサルバドルのビットコインの価値は4,100万ドル(約57.5億円)で、6,500万ドル(約91億円)以上の含み損を抱えた状態にある。同国は保有しているビットコイン売却を計画している様子はなく、次の強気相場まで1BTCの購入を続ければ、保有量は3,000BTCを超える可能性があり、今後の行方を見守りたい。