仮想通貨ブローカーBitit、開業から6年で運営上の困難などを理由に閉鎖へ

仮想通貨ブローカーBitit が閉鎖

フランスで6年に及ぶ運営を行ってきた仮想通貨ブローカーBititが閉鎖することを公式サイト上で発表した。

フランスで仮想通貨ブローカーとして6年間運営していたBititが、運用上の困難や規制上の問題と、競争力の喪失を理由に閉鎖することが分かった。Bititの閉鎖は、仮想市場が強気サイクルに突入している最中に発表されており、経験しており、ビットコインが63,000ドルで取引されているときに行われます。Bititのニコラス・カタン(Nicolas Katan)共同創設者兼CEOは、4月末に閉鎖する事を語っている。Bititはすでに4月15日(木曜日)付けで売買機能を無効にしており、4月30日に引き出しを無効にするとのことだ。

Bitit 閉鎖に至る背景

2020年9月にBititはクレジットカードの取得者を失い、事業に大きな影響を与えている。カタンCEOは、買収者の名前を明かさなかったものの、仮想通貨メディアのTheBlockは支払い取引業者のTransactPaymentsであることに気付いたと報じている。アクワイアラーは、マーチャントがクレジットカードまたはデビットカードによる支払いを処理するのを支援します。

カタンCEOによると、Bititではクレジットカードが最も人気オプションであったが、買収者が仮想通貨会社との協力に関する社内ポリシーのため、Bititとの協力を停止。これによってBitit側は別の買収者を見つけるのに約2カ月を要し、多くの資金を失ったと語っている。その後、12月18日までに、フランスAMF(Autorité des marches financiers=金融市場庁)に仮想資産サービスプロバイダー(VASP)として登録する期限が近づいたが、承認されず、AMFはBitit側に対し、新規クライアントを受け入れることなく活動を継続できると語ったとのこと。これに対して同CEOは、「それは私たちを殺した。なぜなら、取引量の約90%が新規顧客からのものでした。」と述べている。

Bititは非管理プラットフォームのため、仮想通貨購入後、顧客は個人ウォレットに転送する必要があった。カタンCEOはBititについて、継続してVASPとして登録されていただろうと述べたが、競争が激化する環境の中で再び市場シェアを獲得することには「多くの不安」があった事も明かしている。Bititは、50カ国以上、50万人近い顧客にサービスを提供しており、2億3000万ドル(約250億円)以上のトランザクションを処理したと主張している。