マイニングキャピタルコインCEOが投資家を惑わした
DOJ(米国司法省)は、6,200万ドル(約80億円)のねずみ講詐欺計画を実行したとして、MCC(Mining Capital Coin:マイニングキャピタルコイン)のCEO兼共同創設者であるルイス・カプシJr.(Luiz Capuci Jr.)容疑者を起訴した事が分かった。
DOJによると、同容疑者と彼のチームの他の名前のないメンバーは、MCCの鉱業および投資プログラムには大きな利益をもたらす可能性があると投資家に誤解させていました。
同容疑者、投資家が「マイニングパッケージ」を購入した場合、莫大な利益と保証された利益を生み出せる大規模マイニングマシンの国際ネットワークを持っていると主張。この投資は、「キャピタルコイン」と呼ばれるMCCネイティブトークンである新しい仮想通貨をマイニングのために使用されると謳っていた。トークンは「世界最大の仮想通貨マイニング操作」によって裏付けられていると主張していたものの、同容疑者はこれらの約束に失敗。投資家が調達した資金を使用して、彼の管理下にある個人仮想通貨ウォレットに資金を提供していたという。今回の件についてDOJは次のように述べている。
起訴状で主張されているように、カプシJr.は不正な投資スキームを運用し、約束どおりに投資家の資金を使用して新しい仮想通貨をマイニングしておらず、代わりにカプシJr.個人が所有する仮想通貨ウォレットに資金を流用しました。
マルチ商法の実行
不正なマイニングパッケージとトークン販売に加え、カプシJr.は疑わしいMCCトレーディングBOT(ボット)を無防備な投資家に売り込んだとみられている。
同容疑者はこれらのボットが「これまでにない新しいテクノロジー」を利用して、何千もの取引を行い、毎日莫大な利益を生み出していると主張。さらにDOJは、MCCをMLM(マルチ商法)スキームとして運営し、他の投資家を誘惑するために関連会社やプロモーターを募集したと主張している。投資家らには、「Apple WatchやiPadから、ランボルギーニ、ポルシェ、さらにはCapuciの個人的なフェラーリなどの高級車まで」幅広い報酬が約束されていたとのこと。
MLMは現在、ワイヤー詐欺、証券詐欺、国際的なマネーロンダリングの実行を企てたとして起訴されている。これらすべての罪で有罪となった場合、同容疑者は最大45年の懲役刑に直面する。