JPEX仮想通貨取引所、香港警察が詐欺容疑で資産凍結
香港警察が破綻した仮想通貨取引所JPEXに関連する2,900万ドル(約44.8億円)以上相当の資産を凍結し、デジタル資産分野での詐欺に対する懸念が新たに高まっている事が分かった。
香港のJPEX事件が再び動き出し、仮想通貨コミュニティに衝撃を与えている。現在、JPEXの主要人物が逮捕され、捜査が続いている。数カ月間の沈黙の後、当局は破綻した取引所に関連する2,900万米ドル以上相当の資産を凍結され、捜査が進行する中、デジタル資産分野での詐欺に対する懸念が再燃している。
香港警察当局は、9月に破綻した仮想通貨取引所JPEXに関連する総額2,900万ドル以上の資産を凍結すると発表。最近の逮捕は事件の重みを増しており、拘留された者の中にはJPEX台湾のチーフ・パートナーであるチャン・トンイン(Chang Tung-Ying)氏と、仮想通貨取引所の講師であるシ・ユ(Shi Yu)氏も含まれており、逮捕者数は合計72人となっている。また、JPEXとかつて関係があった台湾の歌手ナイン・チェン(陳零九)氏が進行中の捜査中に証言をするために呼び出されたとの話も聞こえている。
非難の高まりにもかかわらず、JPEXは仮想資産の出金に法外な手数料を課した事で物議を醸しており、ユーザーはその余波の影響を受けているとのことだ。
JPEX破綻の被害者への影響と香港の詐欺対策
JPEX破綻の余波は荒廃の跡を残し、レイモンド・シウ(Raymond Siu)警察長官が明らかにしたところによると、2,600人以上が推定2億600万ドル(約318.7億円)を失ったと伝えられている。
この事件を受けて香港全土で詐欺に対する警告が広く広まり、公共の場やチャイナモバイル香港などのモバイルネットワーク上でも警告が表示され、潜在的な詐欺計画についてユーザーに警告が発せられている。この事件はアジアにおける仮想通貨詐欺問題を反映しており、公式情報によると、シンガポールは2023年に詐欺により4億7,900万ドル(約741億円)という驚異的な損失を出したと報告しているが、前年の6億6,070万ドル(約1,022億円)からはわずかに減少。JPEXに対する捜査が続く中、当局は疑惑の不正行為の全容を解明し、責任者が自らの行為の結果に確実に直面するよう熱心に取り組んでいる。