Art Gobblers無料ミントが2万ドルを突破
実験的な分散型アートファクトリーとして誕生したArt Gobblers(アートゴブラーズ)は、現地時間の11月1日(火曜日)未明、フリーミントとして稼動しており、現在、2万ドル(約295万円)前後で取引され、すでに1,000万ドル(約15億円)以上の取引量を記録していることが明らかになった。
大人向けアニメRick and Morty (リック・アンド・モーティ)の共同制作者ジャスティン・ロイランド(Justin Roiland)氏と仮想通貨投資会社Paradigm(パラダイム)によってデザインされたNFT(非代替性トークン)コレクションである、Art Gobblersは1日の20時20分(日本時間:11月02日05:20)にリリースされた。
未公開NFTは2次流通で何万ドルもの価格で取引
Art Gobblersプロジェクトはフリーミントとして立ち上げられ、投資家はNFT確保のためにガス代を支払うだけで入手できたが、未公開NFTはすでに2次流通で何万ドルもの価格で取引されている。
最も安いArt Gobbler NFTはNFTマーケットプレイスであるOpenSeaで12.5ETH(約288万円相当)で取引されており、発売直後には15ETHに近い価格で取引されたものもあったが、最近開設されたNFTマーケットプレイスBlurの最新調査データによると、このコレクションの取引量はすでに6,714.07ETH(約15.3億円)以上に達している。
実際、公開前のArt Gobblerで利用可能な1,700枚のNFTは、Art Gobblersのウェブサイトを通じてホワイトリストのアドレスにアクセス可能であり、300個のArt Gobbler NFTがプロジェクトのクリエイターのために予約されている。さらに8000個がプロジェクト独自の造幣メカニズムによって10年間にわたりリリースされる予定とのこと。というのも、Art GobblersはファクトリーNFTコレクションとして設計されており、Gobbler NFTはGOOというトークンを生成することになるとのことで、GOOトークンは、新しいGobbler NFT、またはBlank Page NFTを作成するために使用できるとのこと。
さらに、ブランクページNFTは、アーティストがデジタル・キャンバスとして使用し、それをGobblerが吸収することで、アート所有権がNFT自体に移されることになり、取引可能な分散型アート・ギャラリーになるべく準備を整えている。しかし、Art Gobblersプロジェクトは、初期のGobblers所有者に報酬を与え、将来の購入者には不利益をもたらすことから、トークノミクスには懸念点も存在している。
初期の投資家がより多くのGOOを持てば持つほど、指数関数的に多くのGOOを放出することになるため、Art Gobblersのクジラがアート実験の経済を独占することになりかねないとの指摘もある。