SECは証券取引法違反でBored Ape NFT作成者を調査

SECはYuga Labsの調査に乗り出す

SEC(米国証券取引委員会)は、BAYC(Bored Ape Yacht Club)などの代表的なNFT(非代替性トークン)を開発したYuga Labs Inc.に対し、デジタル資産の販売が証券法に違反しているかどうかを巡って調査を行っていることが明らかになった。

米国の金融系ニュース配信を手掛けるBloombergの報道によると、SECはYuga Labsの特定のNFTが証券であり、同じ開示法に従うべきかを調査していると主張。調査はYuga LabsのNFTだけでなく、同社がBAYC保有者に配布しているエイプコイン(ApeCoin/APE)にもおよぶとされている。同報告書では、Yugaは今のところ不正行為で訴えられておらず、SECの調査が必ずしも同機関が行動を追求することを意味するものではないとのこと。

SECによって何らかの疑いをかけられているYuga Labs

SECは通常、不正の可能性があると判断しない限り、調査に乗り出すことはないため、現時点ではなんらかの具体的な疑いがかけられているとのこと。

これに対してYuga Labsは、この調査は政策立案者と規制当局がWeb3の斬新な世界についてもっと知りたがっているためであるとの見解を示しており、Yuga Labsの広報担当者は次のように語っている。

われわれは、急成長するエコシステムを定義し、形成するために、他の業界や規制当局と提携することを望んでいます。この空間のリーダーとして、Yugaは、道に沿って任意の問い合わせに完全に協力することを約束します。


判断次第では厳しい取り締まりも

NFTと関連するWeb3製品は斬新でやや新しいというYuga Labsの主張は正しいかもしないが、SECは以前から仮想通貨やブロックチェーン企業を追及しており、もしYuga Labsが証券取引法を遵守していないと判断されれば、厳しく取り締まる可能性があるとのこと。

実際、NFT市場は、短期間での価格上昇が話題になったが、その後、取引量が97%暴落。ビットコインや他の仮想通貨の初期を彷彿とさせるものがあり、SECが警戒感を示しているのも事実だ。また、この市場は一般投資家、大口の投資家、Web3詐欺を阻止するために活動する認証アプリTokenproofのようなサポート企業の出現により、間違いなくワイルドウェスト(※1)の段階にあるとのこと。

(※1)ワイルドウェストとは…
仮想通貨エコシステムの規制されていない違法な性質状態を言う。

一方で、NFTでは関わる金額が大きいため、ハッカーもこの分野をターゲットにしており、特に6月にはYugaのDiscordサーバーからイーサリアム(Ethereum/ETH)とNFTが盗まれ、4月にはBAYCのインスタグラムアカウントがハッキングされおよそ300万ドル(約4.4億円)のNFTが盗まれている。