ギャビン・ニューサムカリフォルニア州知事が仮想通貨監視法案に拒否権行使
ギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)カリフォルニア州知事は、仮想通貨監視法案である議会法案2269について拒否権を行使した事が明らかになった。
同法案は、仮想通貨ビジネスと仮想通貨取引所がカリフォルニア州金融保護・イノベーション局から特別ライセンスを取得することを要求していたものだ。同法案は両議会を通過し、9月30(金曜日)日までに決定を下す必要があったが、法案に拒否権を行使した。この法案は、仮想資産サービスの「BitLicense」の取得を仮想通貨企業に求めるニューヨークの法律に似ており、エリック・アダムス(Eric Adams)ニューヨーク市長は、この規定を批判しており、ニューヨークが仮想資産のハブになることを妨げている。
仮想通貨監視法案に拒否権を行使した理由
デジタル金融資産法案と呼ばれるこの法案は、カリフォルニア州の仮想通貨企業に対する監視を強化することを目的としている。
カリフォルニア州議会に宛てた書簡の中でニューサム知事は、立法機関に対して仮想通貨監視法案に拒否権を行使することを通知し、仮想通貨の人気が高まっていることを強調。そのうえで、カリフォルニア州民を保護できる透明生の高い規制の必要性を再確認した。同知事は、彼の政権が市民を仮想通貨のリスクから守れるアプローチについて広範な研究をしたことを明らかにしたが、同知事はその研究を考慮せずに、ライセンス構造を法令に固定するのは時期尚早だと考えているとのことだ。同知事は次の連邦中間選挙を指摘しており、保護とイノベーションのバランスを促進できる、より柔軟なアプローチが必要であると考えている。
提案された法案の費用便益分析についても指摘しており、同法案はカリフォルニア州の一般基金から数千万ドル相当のローンを引き寄せられ、予算プロセス中にそのような大金を考慮する必要があると考えているとのこと。
ニューサム知事が仮想通貨コミュニティから称賛を受ける
仮想通貨コミュニティは、カリフォルニア州知事による今回決定を称賛している。
Blockchain Associationのジェイク・チェルヴィンスキー(Jake Chervinsky)氏は、同知事の強さと議会に立ち向かう勇気を称賛。同様に、仮想通貨会社a16z(Andreessen Horowitz)のマイルズ・ジェニングス(Miles Jennings)氏は、カリフォルニアでWeb3業界に素晴らしい機会を与えたとして同知事を称賛している。