仮想通貨フォレンジック調査官が金融犯罪が大幅に増加する可能性に警告
CCFI(Certified Cryptocurrency Forensic Investigator:認定仮想通貨法医学捜査官)のカイラ・カーリー(Kyla Curley)氏はCNBCとの最近のインタビューで、DeFi(分散型金融)に関する現在の規制枠組みの重大なギャップを強調し、DeFi規制についてコメントした事が分かった。
具体的には、同氏はDeFiに対する適切な規制が欠如していることについて懸念を表明。同氏は、米国および世界の既存の規制枠組みでは、分散型金融がもたらす特有の課題への対処が不十分な場合が多いと強調した。同氏は、DeFiによりユーザーは貸し借り、スワップ取引などのさまざまな金融取引ができると説明。同氏は、注目されているDeFi活動は、人間の介入なしに動作する自己実行コードであるスマートコントラクトを通じて動作すると指摘した。同氏によると、DeFi の分散型の性質は規制上の課題を引き起こす。DeFi分野での違法行為が増加しているものの、規制インフラが進化する状況に追いつくのに苦労していると強調したえで、次のように語っている。
そこは規制が難しいところだ。個人に責任を負わせる方法を理解するのは難しい。暗号は何ですか?誰に責任を負わせますか?。
準備金の証明の監査にも注目
さらにカーリー氏は、DeFiに関連したリスクに対する理解のギャップと適切な規制措置の欠如により、この分野における金融犯罪が大幅に増加する可能性があると警告した。
その結果、同氏はこの規制上のギャップを埋め、DeFi業界における違法行為に対する個人の責任を問う戦略を策定するために緊急の注意を払うよう呼びかけた。その一方で同氏は、保留中のステーブルコイン法案と、それが仮想通貨業界に及ぼす潜在的な影響についての洞察を共有し、米国議会の複雑な政治の中で法案の承認を予測することは本質的に不確実であると指摘しながら、この法案は仮想通貨規制の正しい方向への重要な一歩であると強調した。
一方、同氏が評価するこの法案の前向きな側面は、ステーブルコイン市場にとって準備金の監査が重要であるため、準備金の証明の監査に注目していることです。