仮想通貨取引所Binance、BCHからのハードフォークで誕生したBitcoinSV(BSV)を上場廃止へ
大手仮想通貨取引所Binanceは15日、仮想通貨BitcoinSVを上場廃止すると発表した。
以前からバイナンス CEO ジャオ・チャンポン(通称:CZ)はBitcoinSVの上場廃止を示唆していたが、今回の正式発表に至った。
#Binance Will Delist $BCHSVhttps://t.co/15eZYc7wan pic.twitter.com/R3X389ZfM6
— Binance (@binance) 2019年4月15日
BinanceはなぜBitcoinSVを上場廃止にしたのか
Binanceは公式発表で上場廃止の理由を基準に満たなかったと説明。
公式発表された基準となる項目は以下の通り。
- プロジェクトへのチームのコミットメント
- 開発活動のレベルと質
- ネットワーク/スマート契約の安定性
- 広報のレベル
- 定期的なデューデリジェンス要求への対応
- 非倫理的/詐欺的行為の証拠
- 健康で持続可能な暗号エコシステムへの貢献
上記、7点を挙げた。
しかし、CZは12日、ビットコインの創始者とされる「サトシ・ナカモト」を自称するBitcoinSVの創始者であるクレイグ・ライト氏がビットコインコミュニティーのメンバーを名誉毀損で訴える構えを示したことから、「クレイグ・ライトはサトシじゃない。もう我慢の限界だ。上場廃止だ!」とツイート。
Craig Wright is not Satoshi.
Anymore of this sh!t, we delist! https://t.co/hrnt3fDACq
— CZ Binance (@cz_binance) 2019年4月12日
果たして上場廃止の本当の理由は何なのだろうか。
CZのツイートや、今回の上場廃止の正式決定からSNS上では「BitcoinSVを上場廃止にしよう」という運動が広がっている。時価総額上位で、注目の的であるBitcoinSVを他の取引所がどう対応するのか気になるところだ。
踏み絵とはまさにこのことだろう。
Binance CEO CZ「正しいことをした」
今回の上場廃止に関して、大切なポイントはそれだけでない。
それは「通貨の上場廃止を取引所の一存で決められてしまう」という点だ。
仮にもマイナーがいて、コミュニティが存在し、ユーザーの取引が流動性を支えている。
まして、明確な問題があるとユーザーが知り得る前に上場廃止が決定してしまった。
この点については、SNS上でも賛否両論が巻き起こっている。
CZ本人は「正しいことをした」とツイート。
Do the right thing. https://t.co/z7HGsAZnmR
— CZ Binance (@cz_binance) 2019年4月15日
本当に正しいこととは何なのだろうか。それは自分自身で考える必要があるのかも知れない。