NYSE Arca、グレイスケールの多様な仮想通貨ETFの上場に向けSECの承認を求める

NYSE Arcaがグレイスケールの仮想通貨ETF上場に向けSECに承認を求める

米・シカゴの証券取引所のNYSE Arca(NYSEアーカー)は、2024年10月29日(火曜日)付けの提出書類によると、スポット仮想通貨の多様なバスケットを保有するグレイスケールETF(上場投資信託)の上場許可をSEC(米国証券取引委員会)に求めたことが明らかになった。

2018年に創設され、まだ取引所取引されていないGrayscale Digital Large Cap Fund(グレースケール デジタル大型株ファンド)は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ソラナ(Solana/SOL)、リップル(Ripple/XRP)などで構成される仮想通貨インデックスポートフォリオを保有している。

同社公式サイトによると、現在5億6,500万ドル(約860億円)近いAUM(運用資産)を保有しており、10月16日にファンドのETF化を申請したが、これはNYSEの申請のわずか数日前のことだ。これにより、資産運用会社のHashdex(ハッシュデックス)やFranklin Templeton(フランクリン・テンプルトン)など、他のインデックスファンド案もグレイスケール(Grayscale)の競争相手となるとのことだ。

グレイスケールおよび他のファンドによる保有と概要

グレイスケールのファンドは、アバランチ(Avalanche/AVAX)やXRPを含む代替仮想通貨を含むバスケットを追跡することで、提案されているインデックスETFの中でユニークなものとして知られている。

このファンドはCoinDesk Large Cap Select Index(CoinDesk大型株セレクト指数)を追跡し、合計5種類の仮想通貨を保有している。

HashdexとFranklin Templetonのファンドは、当初はビットコインとイーサのみを保有することを目指している。業界アナリストによると、仮想通貨インデックスETFは、BTCとETHを保有するETFがそれぞれ1月と7月に上場した後、発行体にとって次の大きな焦点となっている。仮想通貨銀行シグナム銀行(SygnumBank)の投資調査責任者カタリン・ティシュハウザー(Katalin Tischhauser)氏は8月に次のように語っている。

S& P500をETFで購入するように、インデックスは投資家にとって効率的だからだ。これは仮想通貨でも同じでしょう。


多くの取引所がETFの許可申請を求める

7月に証券取引所CboeはVanEck(ヴァンエック)と21Shares(21シェアーズ)が計画しているSOL ETF(ソラナETF)の上場許可を規制当局に求めたほか、10月には、ETF発行会社のCanary Capital(カナリー・キャピタル)とBitwise(ビットワイズ)がXRP ETF(リップルETF)の計画を申請するなど、多くの取引所がETFの許可申請を求めている。

一方で、ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、10月に開催されたPlan B Forumのカンファレンスで以下のようにコメントしている。

もしトランプ氏が勝利したら、このスペースに注目し、もし(カマラ)ハリス氏が勝利したら、2、3年は忘れてください。