ロシア中央銀行のデジタルルーブル試験運用は2024年末まで継続

デジタルルーブルパイロットは発売まで無期限に実行

ロシア連邦中央銀行(Central Bank of Russia)は、CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)であるデジタルルーブルの試験運用の将来について一般向けに最新情報を発表した事が分かった。

発表に際して同中央銀行は、このパイロットプロジェクトが少なくとも2024年末まで、もしくは通貨の最終的な大衆化と発売まで継続されることを明らかにしており、ロシア国営通信社のTASS(タス)通信によると、同銀行は次のように述べている。

試験運用は少なくとも2024年末まで継続され、必要に応じて延長される予定だ。試験運用が完了して初めて、デジタルルーブルが大量流通に導入されます。

同銀行は、2023年8月15日に開始された現在の試験運用には13銀行のみが参加しており、参加する顧客の数は不特定かつ限定的であると主張。ただし、2024年にこのパイロットの範囲を拡大し、より多くのメンバーとユースケースを追加する準備ができていることを明らかにした。

個人顧客は手数料がゼロに

同銀行は、デジタルウォレットの開設と補充、購入やサービスの支払い、送金の完了など、個人顧客が行うあらゆる操作に対して手数料がゼロの通貨設計であることも明らかにしている。

これによって国民は、銀行が送金に設定した条件や制限に依存することがなくなるとのこと。それと同時に、顧客は希望に応じて、現金、現金以外、デジタルマネーなど、何を使うかを自分で選択することになると同銀行は説明している。ただし、企業はデジタルルーブルでの支払いを受け入れる場合、一律0.3%の手数料を支払わなければならない。デジタルルーブルは、ロシア連邦とUAEの間の支払いを容易にするために作成されたオープンなど、国境を越えた支払いシステムの開発にすでに使用されているとのことだ。

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