イランが仮想通貨マイナーへのライセンス供与を開始

イランが仮想通貨マイニング事業者にライセンス供与を開始へ

イラン政府は、8月下旬に承認された新しい「包括的かつ詳細な」規制枠組みの下、仮想通貨マイニング事業者に対し、ライセンス発行を開始し事が分かった。

NEXTMONEYの特集記事「イラン政府は新しい仮想通貨法で制裁を回避できるように」で報じたように、イラン政府は先月末、包括的かつ詳細な仮想通貨規制を承認。これには現在、仮想通貨マイニングの規定が含まれている。国の当局は以前、仮想通貨マイニング事業者に対して少数のライセンスを発行していたもの、電力消費の懸念と違法マイニングの問題を理由にプロセスを停止。レザ・ファテミ・アミン(Reza Fatemi Amin)産業・鉱山・貿易大臣は現在、ライセンスを発行し続ける許可を得ていると述べたうえで、次のように語っている。

政府の決定に基づいて、仮想通貨マイニングを申請する事業者および団体は、設立ライセンスと運用ライセンスを取得できます。


新規制でマイニング事業者には2つのライセンス取得が必須に

アミン産業・鉱山・貿易大臣によると、今後、イランで仮想通貨マイニングを開始するために企業は、設立ライセンスと運用ライセンスの 2 つのライセンスを取得しなければならない。

設立ライセンスはエンティティ(該当事業者および団体)を正当な仮想通貨マイナーとして識別するものとして付与され、運用ライセンスはエンティティがマイニングを開始することを承認するライセンスとなっている。デジタル資産に取り組む政府グループの秘書であるモーセン・レザエイ・サドラバディ(Mohsen Rezaei Sadrabadi)氏は、マイニング事業者は現在、マイニングライセンスを申請し、ドルやユーロの代わりに仮想通貨を使用して輸入の支払いができると述べた。同氏は、産業・鉱山・貿易省がライセンスの発行を担当しており、新規制は大規模な仮想通貨マイニング事業を規定していると語っている。さらに同氏は、中央銀行が仮想通貨業界の主要規制当局になったと付け加えたが、エコシステムは単なる仮想通貨以上のもので構成されているため、業界の規制は多面的であり、単一の常連によって監督されるべきではないと考えている事を明らかにした。

イラン中央銀行は 2019 年に同国内での仮想通貨取引を禁止したが、政府はマイニングを産業として合法化。しかし、政府は2021年12月に認可されたマイナーに対し、電力の懸念から操業を停止するよう命じている。