香港警察がバイナンスユーザーから446,000件を流出させたテキストメッセージフィッシング詐欺について警告

香港警察がテキストメッセージフィッシング詐欺について注意喚起

香港警察は、バイナンス(Binance)の顧客11人がテキストメッセージフィッシング詐欺の被害に遭ったことを受け、注意喚起したことが分かった。

サイバーセキュリティ防御に焦点を当てるトレーニングプラットフォームであるサイバーディフェンダー(CyberDefender)によるFacebook投稿によると、州警察の管轄下で詐欺師らがバイナンスを装い、ユーザーに悪意のあるメッセージを送信したという。同メッセージのソースが本物であるように見えるため、攻撃者はユーザーから資産を奪うことに成功したという。

サイバーディフェンダーが香港ユーザーに詐欺メッセージを警告

サイバーディフェンダーは、香港警察のサイバーセキュリティテクノロジー犯罪局が立ち上げたプロジェクトである。

日本語訳:
詐欺師に注意してください。

この部門は、オンラインセキュリティリスクについて国民が学ぶための啓発キャンペーンを作成することを目的として立ち上げられたプロジェクトだ。同警察の報告書によると、詐欺師らはバイナンスを装い、顧客に機密情報を送信するよう説得。このメッセージは、設定された期限前にリンクをクリックして本人確認の詳細を確認するか、アカウントの非アクティブ化のリスクを負うようにユーザーに促していたとのこと。残念なことに、詳細を確認するためにリンクをクリックしたユーザーは、知らない(気が付かない)うちにハッカーにバイナンスアカウントへのアクセスを与えてしまうことだ。その結果、ハッカーは影響を受けたウォレット内のすべての資産を盗む事に成功している。

このフィッシング詐欺の手口により、香港を拠点とするバイナンスの顧客11人が損失を被り、2週間で、これらの損失は350万香港ドル(約6,600万円)を超えている。一方、警察は詐欺の可能性の高いメッセージを受け取ったと思われるユーザーに報告するよう求めている。なお、これらのレポートは、公式サイトの不正防止セクションに記録できるとのことだ。さらに同警察は、ユーザーが新しく公開された検証済み取引プラットフォームのリストにアクセスできるリンクを表示。香港FSC(香港証券未来委員会) は、これらの取引プラットフォームを注意深く検証している。

香港での仮想通貨犯罪増加で警察が取り組みを強化

ここ数週間、国内の仮想通貨投資家が詐欺師の標的になっており、2,300人以上の被害者が1億7,500万ドル(約260億円)以上を失ったJPEX仮想通貨取引所詐欺は、今でも話題になっている。

しかし、香港安全保障長官のクリス・タン・ピンキョン(Chris Tang Ping-Keung)氏は、犠牲者に正義の裁きを見つけると約束。9月27日の記者会見で、同氏は警察が12人を逮捕したことを明らかにした。また、800万香港ドル(約1.5億円)(100万ドル)以上の現金と980万ドル(約14.5億円)相当の資産も押収されており、警察は依然として詐欺の首謀者を積極的に捜査している。

犯罪の増加を受けて、香港警察とSFCは詐欺行為と闘うためのグループを設立。このグループは、仮想資産取引プラットフォームによって行われる違法行為の監視と積極的な調査を強化することを目的としている。さらに、香港証券先物委員会は、すべての地域の仮想通貨取引所にライセンスを付与することを義務付けており、規制の枠組みはすでに運用されているが、ライセンスを取得しているのはHaskKeyとOSLの 2 つの取引所のみだ。

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