NFTのグローバル売上高は2022年最安値で40億ドル以上減少

NFTグローバル売上高が40億ドル以上減少

デジタル収集品に対する投資家の関心が低下したため、NFT(非代替性トークン)のグローバル売上高は2021年7月に急激に減少し、売上高は、年初に急増したものの、5月の第2週に深刻化させたNFT市場の弱気傾向は、その後数カ月のNFTプロジェクトの販売量に貢献しておらず、40億ドル以上減少している事が分かった。

2022年7月の全世界のNFT売上は約6億4,723万ドル(約862.5億円)であった。一見この数字は高いように見えるものの、6月の出来高から26%減少しており、6月の売上高は約8億7,900 万ドル(約1,171億円)であった。

NFTとは何なのか

通常、NFT という略語で識別される非代替生トークンは、仮想不動産、収集価値のあるスポーツカード、デジタルアート、デジタルスニーカーなど、さまざまな有形・無形のアイテム表現として機能するデジタル資産だ。

NFT は、破壊不可能かつ相互運用性がなく、分割不可能で、検証可能である。人気P2E(Play to Earn=遊んで稼ぐ)ゲームのAxie Infinity(アクシーインフィニティ)、人気NFTコレクションのBAYC(Bored Ape Yacht Club)、24×24の8ビットスタイルピクセルアートNFTコレクションのCryptoPunks、同じく人気NFTコレクションのMAYC(Mutant Ape Yacht Club)、ランダムなNFTアートを作成するプラットフォームArt Blocksが、史上最高のNFT売上高を記録している。

売上急落の理由とは

7月からのユニークバイヤー数を評価すると、販売量の減少によりトランザクション数が減少した結果、532,378人のユニークバイヤーと560万件にのぼるトランザクションが発生している。

世界売上高が2番目に高い2022年1月と比較すると、ユニーク購入者は107万人で、936万件のトランザクションに相当する。1月の全世界のNFT売上高は約47億8,000万ドル(約6378.7億円)であった。2021年6月の3億2,700万ドル(約436億円)以来初めて売上が7億ドル(約934億円)を下回ったことで、NFTは2022年に新たな低水準に達し、1月から41億4,000万ドル(約5,525億円)減少。購入者とトランザクションを除けば、平均販売額も下落しており、1月の511.33ドル(約68,000円)から7月には115.15ドル(約15,300円)へと平均販売額は77%も急落している。