ディセントラランド(Decentraland)のアクティブユーザーは30人

ディセントラランドのアクティブユーザーは30人

ユーザーが仮想不動産を売買できるサンドボックス環境であるメタバースプロジェクトのディセントラランド(Decentraland)は、人でにぎわっているわけではなく、数十億ドルもの評価額にもかかわらず、メタバースの未来に賭ける企業は、あまり前進していないことが分かった。

データアグリゲーターDappRadar によると、イーサリアム(Ethereum)ベースの仮想世界であるディセントラランドには、24時間で38人のアクティブユーザーしかいなかった。ただし、“アクティブユーザー”は、そのシステムとやり取りする一意のブロックチェーンウォレットアドレスとして定義されると反論。大手仮想通貨メディアCoinDesk によると、アクティブユーザーは、単にログインしてチャットしたり、他ユーザーとやり取りしたりするだけではカウントされない。ディセントラランドのサム・ハミルトン(Sam Hamilton)氏は、CoinDeskの取材に対して次のように語っている。

DappRadarはユーザーを追跡せず、契約をやり取りする人だけを追跡します。


アクティブユーザー

1日に8,000人のユーザーがいるというのは、将来のオンラインコミュニティにとっては悲惨なことで、ブロックチェーンがこの取り組みの根底にある経済メカニズムである場合、1日に数十件のトランザクションしか発生しないとしたら、それはまったく恥ずかしいことである。

Web3世界を何年も悩ませてきた市場価値と実ユーザーとの間の大きな格差の具体的な例であり、仮想不動産やその他ブロックチェーン関連資産に対する需要の深刻な減速を示している可能性も十分に考えられるディセントラランドのTwitterアカウントは、2022年9月全体で「1,074 人のユーザーがスマートコントラクトと対話している」ことを同プラットフォームが確認したとツイートし、ダメージコントロールを試みた。しかし、ディセントラランドのような大型メタバースプラットフォームに注がれる金額を考慮すると、これらの数字はいずれも大した額ではなく、このような状況はメタバースの未来にとって良い前兆ではないと捉えられている。

なお、デジタル資産投資会社アルカ(Arca)のポートフォリオマネージャーであるサーシャ・フライシュマン(Sasha Fleyshman)氏は、CoinDeskの取材に対して次のように語っている。

今日、機能しているメタバースがあると言う人は、嘘をついている。