英国の約200万人が、ビットコインなど仮想通貨を保有

英国の約200万人が、ビットコインなど仮想通貨を保有

Conduct Authority(FCA)の調査レポートによると、現在約200万人の英国居住者が仮想通貨(暗号資産)を所有していることが明らかになった。FCAは6月30日、英国の居住者が暗号通貨とどのように相互作用するかを調査した調査結果を公開。調査によると、現時点では190万人(成人人口の約3.86%)が仮想通貨を所有していることがわかった。

また、全体として、ある時点で暗号通貨を購入したことがある人の数は大幅に増加しており、去年は150万人だったのに対して2020年には3%増えた260万人の英国市民が仮想通貨を保持していた。さらに仮想通貨の所有権の増加に加えて、仮想通貨に対する知識も向上しており、2019年に英国でビットコインの知名度は43%だったのに対して、今年は73%と仮想通貨関連の広告増加や主流メディアによる仮想通貨への注目が大きな要因であると考えられている。

上位5つの主要な仮想通貨のうちビットコインが最も人気があり、回答者の少なくとも78%がビットコインを知っていると答えた。また調査では驚くべきことに、ビットコインに続く知名度を誇っていたのはフェイスブックのLibraプロジェクトで22%、次にビットコインキャッシュ(BCH)が20%、イーサリアム(ETH)が17%となっている。今回の調査におけるもう1つの重要な発見は、仮想通貨の将来の価格に関する明白な強気であり、すでに仮想通貨を所有している回答者は、彼らが長期にわたって投資していることを確認し、約41%が投資を少なくとも3年間維持しているという。

取引所に関しての調査では、英国の仮想通貨保有者の約63%がサンフランシスコに本社を置くコインベースを利用しており、世界最大級の仮想通貨取引所であるバイナンスのシェアのわずか15%であることもわかっている。FCAが提供するこれらの数値は、仮想通貨の大量採用の夢が徐々にではあるものの、現実になっていることを示唆しており、仮想通貨は既存の金融システムに代わる魅力的な代替品として英国で人気を博しているようだ。