仮想通貨取引所2社がレイオフを発表
クリプトウィンター(仮想通貨の冬)が差し迫る影響は仮想通貨取引所や仮想通貨関連企業へも徐々に浸透し始めており、大手メディアロイターの報道で、さらにBitOasisとByBitの仮想通貨取引所2社によるレイオフ(従業員を解雇)が発表された事が分かった。
ロイターの報告によると、UAE(アラブ首長国連邦)にある仮想通貨取引所BitOasisは、6月19日(日曜日)、9人の従業員を解雇することを決定し、それに応じて労働力を削減する最新の企業の1つにな加わった。
一方、Bybitのベン・チョウ(Ben Zhou)CEO(最高経営責任者)は、仮想通貨取引所が今週からレイオフを開始することを検討していることを社内書簡でスタッフに通達している。また、同社のスポークスパーソンは次のように述べている。
クマ市場の到来とともに、世界中の企業が影響を受けており、多くの企業がコストを削減するための広範な対策を必要としています。Bybitも例外ではなく、この危機の間、労働力を可能な限り長く維持するために極端な措置を講じてきました。
なお、同社取引所は、影響を受けた従業員の退職パッケージと、彼らの仕事の移行を支援するための従業員のキャリアサポートへのアクセスを約束している。
仮想通貨取引所に忍び寄るクリプトウィンターの影響
BybitとBitOasisに加え、他の多くの主要取引所が、費用を節約するために人員削減を始めている。
同じく仮想通貨取引所であるGeminiを運営しているウィンクるボス(Winklevoss)兄弟は、NEXTMONEYの特集記事「ジェミニは、仮想通貨の冬を乗り切るために雇用を10%削減すると発表」で報じたように、仮想通貨業界全体の衰退により、10%の雇用削減を発表している。
「Crypto.comは市場の低迷を理由に企業スタッフの5%を解雇」 、「BlockFiは市場の後退の中でスタッフの20%をレイオフへ」で報じたように、Crypto.comと仮想通貨貸付サービスを提供しているBlockFiの両者が従業員を削減し、Crypto.comは従業員の5%、BlockFiは20%レイオフを決定している。
対照的に、Binance、Kraken、FTXなどの仮想通貨会社は、一般市場の現在の滑落にもかかわらず、雇用増を発表している。