FinCENが仮想通貨と国家安全保障について公表
2022年5月19日(木曜日)、FinCEN(Financial Crimes Enforcement Network=米国金融犯罪捜査網)の執行およびコンプライアンス部門のアソシエイトディレクターであるアレッシオ・エヴァンジェリスタ(Alessio Evangelista)氏が、Chainalaysis Links Conferenceで、「仮想通貨と国家安全保障の交差点」と題されたトピックについて発表した事が分かった。
同氏は、仮想通貨会社について、次のように語っている。
仮想通貨会社は、他のすべての金融機関と同じ義務を負っており、新しい製品がイノベーションを活用しながら、消費者を保護し、サイバー犯罪を減らし、違法な金融活動と戦い、プラットフォームが国家の安全を害するために使用されないようにする義務があります。エージェンシーはイノベーションが互いに対立するのではなく、規制と密接に関連しています。
VASPは危険信号を無視しながら問題企業と取引
エヴァンジェリスタ氏は、仮想資産サービスプロバイダー(VASP)は危険信号を無視し、問題のある企業と頻繁に取引を続けていると指摘している。
同氏は、これらのVASPに対して、規制コンプライアンスに積極的に取り組み、紙に存在するが誤ってまたは設計によって実装されていない「紙のプログラム」またはコンプライアンス体制を回避するよう求めたという。ただし、FinCENは、金融システムに対する「重大な違反と脅威」について特定し、「規制要件を故意に無視する」場合を引き続き優先しするとのことだ。
これらの発言は、仮想通貨の規制に関係する一連の発言の後に続き、仮想通貨に従事する金融機関は、これらの規制当局が、より厳格な規制に向けて準備を始めているため、これらの規制当局に特別な注意を払う必要がある。