ロシア最古の刑務所で違法仮想通貨マイニングファームを操業

ロシア最古の刑務所で違法マイニングファームを操業

ロシアの法執行当局は、国内最古の刑務所内で盗んだ電力使用と共犯者の雇用で違法な仮想通貨マイニング場を創業していたとして、モスクワのブチェイルスカヤ刑務所の副長官が起訴された事が分かった。

ブティルカ刑務所の副長官は、刑務所内で違法な仮想通貨マイニングをしていたとして調査されており、同刑務所が運営する精神科施設の敷地から仮想通貨マイニング設備が押収されたとのこと。さらに、ロシアの捜査委員会捜査官は、電力乱用の可能性について副監視員の1人も調査を実施。その結果、2021年11月に高官とその同僚が仮想通貨マイニングファームを設立したことが明らかになったという。

公式サイトによると、このマイニングファームは2022年2月まで稼働しており、閉鎖されるまでの間の、約8,400kWの電力(62,000ルーブル=約14万円))を使用していたことが判明。監視員代理は、明らかに副長官の権限を超えており、社会または国家の法的に保護された利益を重大な方法で侵害する行為で起訴されたと述べている。

仮想通貨マイニングの結果、電気料金が急上昇

多くのロシア人は、頻繁に盗んだ電気を使用する仮想通貨マイニングに目を向けており、クラスノヤルスク地方やイルクーツク州など、公的機関の電力コストが歴史的に低い地域では、無許可マイニングが複数報告されている。

顧客、公的機関、および政府機関に供給される一貫して維持された低電力料金の結果として、これらの地域は違法行為の温床となっている。特に送電網が巨大な需要を処理できない住宅地域での頻繁な故障と停電については、違法マイナーに対して責任を問われてきているものの、この状況に対抗するため、ロシアの独占禁止当局は、家庭用仮想通貨マイニング用電力価格の引き上げを提案したとのこと。

同法執行機関は、大規模な地下マイニング事業を違法に操業していたとして、ダゲスタンの2つのマイニングファームを襲撃し、1,500台以上のマイニングマシンを押収。なかには国営水道事業者と提携し、違法操業していたマイニングファームもあったとのこと。

不法マイニング機器の台頭

仮想通貨業界は近年ロシアで活況を呈しており、国による認定仮想通貨ビジネス業者の数は過去1年間で400%以上増加している。

2022年4月にドイツ政府は、世界最大のダークネット市場の1つであるHydra Marketを閉鎖し、2,500万ドル(約32億円)相当のビットコイン(Bitcoin/BTC)を押収。声明によると、Hydra Marketは世界で最も活発な違法市場の1つであり、ロシア語のインターフェースとビットコインプライバシーミキサーが組み込まれている事から、取引の追跡がより困難になっているという。

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