タグ・ホイヤーが米国でビットコインなど12銘柄と5ステーブルコインを受け入れへ

タグ・ホイヤーが米国で仮想通貨受け入れ

LVMH傘下のスイスの高級ブランド、TAG Heuer(※以下、タグ・ホイヤーと表記)は、米国のウェブサイトでの支払い方法として、合計12の主要仮想通貨と5つのステーブルコインを受け入れると発表したことが明らかになった。

日本語訳:
BitPayとのパートナーシップのおかげで、米国のウェブサイトで仮想通貨支払いを紹介できることを誇りに思います。Bitcoin、Ethereum、Litecoinまたは他の10の仮想通貨で今すぐ購入

タグ・ホイヤーの最新のデジタル通貨導入は、決済サービスプロバイダーのBitPayと協力することで実現しており、ユーザーは仮想通貨での支払いが可能になる。タグ・ホイヤーが今回決済に取り入れた仮想通貨はビットコイン(Bitcoin/BTC)のほか、イーサリアム(Ethereum/ETH)やドージコイン(DogeCoin/DOGE)、ライトコイン(LiteCoin/LTC)、シバイヌコイン(SHIBA INU/SHIB)に加えて、ステーブルコインとしては、テザー(Tether/USDT)やバイナンスUSD(Binance USD/BUSD)などが使用可能だ。

新しい決済ルートは、Exodus WalletLedger、その他多くの仮想通貨ウォレットを受け入れており、最小支出額などは設定されておらず、1回の取引で最大1万ドル(約127万円)まで取引可能とのこと。しかし、この取引方法により、払い戻しが複雑になる可能性があり、決済を行うプラットフォームのBitBayは、仮想通貨での決済を受け付け、その後、不換紙幣に変換することになっているとのことだ。そのため、返金の際には、BitBayは現在の市場レートで不換通貨を仮想通貨に変換し、それを顧客に返却することになるため、市場のボラティリティ(価格変動差)を考慮し、購入処理を開始すると15分間は市場レートが維持される仕組みになっている。

Web3参入に興味を示すタグ・ホイヤー

タグ・ホイヤーは、Web3分野への壮大な参入を目指す同社の中核的な動きを示すものだと述べており、タグ・ホイヤーは今後、ブロックチェーンのような新技術を活用して、ユーザーに完全なサービスを提供するためのより良い方法を模索しているという。

実際、世界的に有名なこの時計メーカーであるタグ・ホイヤーは、近々すべてのウェブサイトでデジタル通貨による支払いを可能にすることを以前ほのめかしていた。タグ・ホイヤーのフレデリック・アルノー(Frédéric Arnault)CEO(最高経営責任者)は次のように語っている。

タグ・ホイヤーは近い将来、世界的に統合された技術になると約束されている仮想通貨を採用するでしょう。それは、私たちの業界とその先を変革するものであり、この新しい仮想通貨支払い機能は、Web3の宇宙におけるタグ・ホイヤーの多くの刺激的なプロジェクトの始まりに過ぎません。

タグ・ホイヤーはまだ実店舗でデジタル通貨を受け入れていないが、同社は、このオプションは将来的に到来するかもしれないが、今のところ優先順位は高くないと指摘。一方で、近年、仮想通貨支払いを受け入れ始めているのはタグ・ホイヤーだけではなく、イタリアのハイエンド高級ファッションハウスであるグッチは最近、米国の一部の店舗で今月からデジタル通貨を受け入れると発表している。