77%のユーザーはFacebookによるメタバースを望んでいない

77%の人がFacebookによるメタバース実行を望まない

最大手ソーシャルネットワークサービスのFacebookやソフトウェアの開発・販売企業Microsoftのような他のテクノロジー大手が支配するメタバースの将来についての懸念の有無を調査した結果、77%の人々がFacebook社によるメタバースの実行を望んでいない事がわかった。

最新調査によると、4人に3人は、データの保護と整合性に疑問がある企業が運営するメタバースを望んでいいないという結果がはじき出された。これは、NEXTMONEYの特集記事「Facebookが会社名をメタにリブランドしてNFTサポートを計画」で報じたように社名をFacebook社からMetaに変更するなど、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)共同創業者兼会長兼CEO(最高経営責任者)が会社の焦点をメタバースに切り替えたにもかかわらずの結果である。

Facebookの役割に懸念を表明するユーザー

メタバースはテクノロジー世界における最新のホットトピックであり、ザッカーバーグCEOのように将来を大いに信じている人でも、イーロン・マスク(Elon Musk)氏のように懐疑的な人でも、確かなことが1つある。

それが、金融とテクノロジー最大手の一部を引き付けていることだろう。米国の成人1,000人を対象にした調査で、ほとんどの人がイーサリアム(Ethereum)やカルダノ(Cardano)などの分散型ブロックチェーンプラットフォームで実行されるメタバースを好むことが判明。Advokate Groupが実施した調査によると、87%がこれらを好み、77%が没入型仮想世界の将来におけるFacebookの役割について特に懸念を表明した。

メタバースの集中化は、ファンの間で最大の関心事であり、Facebookはこの集中化を具体化しており、ザッカーバーグCEOはその統合力で知られている。Metaは現在、写真・動画共有サイトのInstagramと、メッセージングアプリを提供しているWhatsAppを所有しており、それぞれ10億人以上のユーザーが存在している。同CEOは、スマートフォン向けの写真共有アプリのSnapchatを買収しようと水面下で動いていたとメディアで報道されている。

マーク・ザッカーバーグのメタバース

ザッカーバーグ氏は、さまざまなメディアなどで指摘されている新しい仮想世界を独占したいとは思っていない事を明らかにし2021年には次のように語っている。

重要なことに、メタバースを実行する企業はありません。それは具体化されたインターネットになるでしょう。

しかし、今回新たに公表された調査結果によると、ザッカーバーグCEOを信じている人は少なく、イーサリアムのような分散型プラットフォームの使用を好んでいる。それでも、メタバースが十分に大きく飛躍した時、どのブロックチェーンがメタバースを支えるのかについての疑問が多くのメタバースファンには残っている。ビットコイン(Bitcoin)は、この新しい世界にとって重要なスマートコントラクトをサポートできていない。また、イーサリアム(Ethereum)についても、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)など、既存のアプリケーションでさえも妨げる非常に高い電力負荷に悩まされている。

イーサリアムの代替品には、独自の欠点があり、フロントランナーであったソラナ(Sorana)は、スピードと効率のために、分散型、さらにセキュリティを犠牲にしていることを証明し、「サム・バンクマン・フリード氏:ソラナの17時間の停止は悲しくて苛立たしいものと語る」、「Solanaネットワークで複数回のネットワーク停止、DeFiユーザーが代償を払う」で報じているように、隔月でネットワークが停止し、「ワームホールがハッキングされ、3億2,600万ドルの仮想通貨が盗まれる」で報じたように、最近ワームホールプロジェクトの攻撃を受けている。

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