UAEの投資家グループがweb3ファンドを立ち上げ
アブダビに拠点を置くVenom Foundation(ヴェノム財団)とIceberg Capital(アイスバーグ・キャピタル)は、Web3アプリケーションのホストに10億ドル(約1,292億円)を投資するために提携したことが明らかになった。
ブロックチェーンにとらわれないVenom Ventures Fundは、革新的なプロトコルとWeb3、dApps、DeFi、銀行サービス、GameFiに投資することを目指していると、中東の2つの投資グループは声明で述べている。この投資ファンドは、VenomのスケーラブルでPoS(Proof of Stake)に基づくブロックチェーンソリューションを使用する新興企業やテクノロジー企業を誘致することを視野に入れており、ADGM規制のブロックチェーンの上で運用できる主要なサービスを強調している。
市場価値が急落なかでの発足
仮想通貨空間に新しい資本を投資する発表は、市場価値が急落している長引く仮想通貨の冬の中で、FTX崩壊の影響で業界がまだ動揺している中で行われた。
また、Venom Ventures Fundは、決済、資産管理、DeFi(分散型金融)、GameFi製品・サービスに焦点を当てたプロトコルやDApps(分散型アプリケーション)に投資するとしている。
このファンドは、レイヤー1ブロックチェーンソリューションのVenom Foundationと、ADGM(アブダビ・グローバル・マーケット)の投資管理会社Iceberg Capital(アイスバーグ・キャピタル)のパートナーシップで構成されており、既存のネットワークを活用。インキュベーションプログラムや業界とのコネクションのほか、マーケティング、取引所への上場、技術・法律・規制のサポートなどを提供することを視野に入れている。
中東の投資家の多くは、アブダビを強力なハブとして位置づけようとする地元のリーダーもいることから、Web3の将来に自信を持ち続けており、声明によると、BlackRockの元幹部ピーター・クネズ(Peter Knez)氏とベテラン投資家のムスタファ・ケリバ(Mustafa Kheriba)氏が同ファンドのリーダーシップチームに加わるとされ、ケリバ氏は次のように述べている。
ブロックチェーン業界は価格の急な調整を目撃しているにもかかわらず、われわれはビルダーが構築と革新を続けると信じています。
一方で、UAEでは1,500以上のWeb3企業・団体が活動しているとされ、アブダビは2022年を通してBinanceやKrakenなどの仮想通貨取引所へのライセンス付与を続けている。