アディダスがNFTコレクションでメタバース市場に参入
adidas Originals(アディダス オリジナルス)は、デジタルとフィジカル(現実)のプロダクトの権利を得られる限定NFT(非代替性トークン)コレクション「Into the Metaverse」とともに、メタバースの世界に参加することを発表した。
adidas Originalsは、NFTアイコンのgmoney、Bored Ape Yacht Club、PUNKS Comicの制作チームとともに、ブランド初となるNFTコレクションであるInto the Metaverseをリリースする。Adidas Originalsは、2021年12が月初めにBored Ape Yacht Club、Punks Comic、gmoney、およびそのチームの数人のメンバーとメタバースへの参入を発表。今回の発表に先駆け、adidas Originalsはブランドのメタバースへの第一歩を記念したNFTのステータスバッジであるPOAP(Proof of Attendance Protocol)を無料で入手できるチャンスをCONFIRMEDアプリ会員限定で提供している。
NFTコレクションは12月17日(金曜日)から公式サイトを通じて約800ドル(約9万円)で販売され、ブロックチェーンベースのゲームの世界である、サンドボックスの仮想ウェアラブルに消費者がアクセスできるようになる。また、NFTの購入者は、ブロックチェーンアドレスを備えたパーカー、トラックスーツ、Gmoneyの象徴的なオレンジのビーニーなどの限定グッズ購入も可能だ。なお、デジタルおよびフィジカルのウェアラブルは、2022年にNFTのオーナーを対象に利用可能になり、今後、特設サイトで発表が行われる予定だ。
Adidas Originalsのマーケティングおよびコミュニケーション担当バイスプレジデントであるエリカ・ワイクス-スニード(Erika Wykes-Sneyd)氏は次のようにコメントしている。
Adidas Originalsがメタバースに参入するのは自然なことです。可能性は本当に無限であり、誰もが最も独創的なアイデアを表現し、報われることができる世界です。
最近では、高級ファッションハウスのKarl Lagerfeld(カールラガーフェルド)、COACH(コーチ)や、ファストファッション大手のBoohoo(ブーフー)なども独自NFTコレクションをリリースすることを発表している。一方で、Adidas Originalsのライバルのナイキも、NEXTMONEYの特集記事「ナイキがNFT仮想スニーカーのデザイン企業RTFKTを買収」でも報じているように、仮想スニーカーの買収とファッションの新興企業であるRTFKTの買収により、メタバースの世界への参入を明らかにしており、NFT業界は近年盛り上がりを見せている。