フランス金融検察はマネーロンダリングと財政詐欺の疑いで大手銀行5行を強制捜査

フランス金融検察が5つの主要銀行を強制捜査

3月28日(火曜日)にPNF(フランス金融検察庁)は、ソシエテ・ジェネラル(Societe Generale)、BNPパリバ(BNP Paribas)、HSBC、ナティクシス(Natixis)、BNPのExane Bankを含む、パリとその周辺にある5つの主要銀行を、マネーロンダリングと財政詐欺の容疑で家宅捜索した事が分かった。

PNFの広報担当者によると、フランスの4銀行と1つの国際銀行に対する予備調査が2021年末に開始されている。米国および海外の業界を悩ませている銀行危機の中で、フランス金融検察は火曜日、HSBC、ソシエテ ジェネラル、BNP パリバ、ナティクシス、エクサンを含む複数の主要銀行事務所を家宅捜索。PNF検察庁は、家宅捜索はマネーロンダリングと財政詐欺の疑いに基づいていると指摘し、生命の中で次のように述べている。

準備に数カ月を要した現在進行中の作戦は、16人の捜査判事と150人以上の捜査官によって実行されている。

家宅捜査は、「cum-cum」または「cum-ex」慣行として知られる配当裁定スキームと関係があり、配当税を回避するために一時的に配当を分割することが含まれているとのこと。伝えられるところによるとこの慣行は、銀行の裕福な顧客によって、配当口座への課税を回避するために利用されている。

ドイツ人検察官が関与か

PNFは6人のドイツ人検察官がこの事件に関与していたことも明らかにしている。

PNF と協力している検察官は、申し立てられた詐欺が政府に1,080億ドル(約14.2兆円)の損害を与えたと考えている。CNBCの報道によると、ソシエテジェネラルは、オフィスの強制捜査を確認した唯一の金融機関で、ソシエテジェネラルの広報担当者は、銀行は「調査の一部」であると語っているとのことだ。